おおさかナウ

2026年02月14日

大義なき知事・大阪市長ダブル選
再選も「都」構想は信任と言えず
決着済みの「都」構想に固執
ダブル選で再選の吉村・横山氏

ダブル選の開票日に記者会見する吉村(左)、横山の両氏=8日、大阪市北区内

ダブル選の開票日に記者会見する吉村(左)、横山の両氏=8日、大阪市北区内

 大阪市を廃止して「特別区」に分割する、いわゆる「大阪都」構想について、「設計図づくりに挑戦させてほしい」として、日本維新の会代表の吉村洋文知事と、同副代表の横山英幸大阪市長が辞職して仕掛けた知事・大阪市長のダブル選が、8日投開票され、吉村、横山両氏が再選されました。
 8日の会見で吉村氏は、「設計図づくり」に「一定の信任を得た」と主張。来年4月の任期中の住民投票の実施へ、「都」構想の制度案をつくる法定協議会を、「できる限り早期に開催できるよう(議会に)働き掛けていきたい」などと語りました。
 しかし、「都」構想は2015年と20年の2度にわたる大阪市民の住民投票で否決されました。吉村氏自身も20年の否決を受けて、「僕が政治家として『大阪都』構想に再挑戦することはない」と明言しており、決着済みの問題です。
 今回のダブル選は、吉村氏が高市早苗首相の突然の解散・総選挙に便乗して引き起こしたもの。主要政党は「何の大義もない」などとして、候補者擁立を見送りました。メディアも「維新による維新のためのダブル首長選であり、筋が通らない」(「朝日」1月15日付)と批判。維新の大阪市議団も出直し選に反対するなど、維新の党内にも亀裂や矛盾が生まれました。
 約28億円の税金を投じて維新が強行した今回のダブル選。白票を含む無効票は、知事選で41万6783票、投票総数の10・29%でした。前回の23年選挙の約6倍です。市長選は17万620票と過去最多となり、投票総数の13・77%。前回の5万4586票(5・10%)から大きく増えています。

「都」構想許さない 共同の先頭に立つ
日本共産党

 日本共産党大阪府常任委員会は9日発表の声明で、「都」構想にはすでに大阪市民が2度ノーの審判を下しており、今回の維新による「自作自演ダブル選」の結果は、住民投票を進めることへの「信任」などと言えないと強調。「日本共産党は、『都』構想を許さない世論と運動、共同を広げる先頭に立つ」と決意を表明しています。

府政の民主的転換こそ
明るい会 有田事務局長が談話

 明るい民主大阪府政をつくる会の有田洋明事務局長は10日発表の談話で、今回の出直しダブル選は大義も道理もなく、吉村氏らによる「選挙の私物化」と批判。メディアの出口調査で「都」構想への賛否は二分しているなど、「都構想の信を得た」とは到底言えないと断じています。
 大阪経済が落ち込み、物価高騰で府民の暮らしがいっそう深刻になる中、「都」構想どころではなく、「大阪経済の立て直し、医療と福祉の充実、命と暮らしを最優先する府政の民主的転換こそ緊急の課題」と強調。府民アンケートを活用した対話を広げ、積極的な要求政策を掲げ、来春の府知事選に向けて全力で奮闘する決意を表明しています。

大阪府知事選開票結果(投票率56・43%)

吉村 洋文 50 維前 3,024,106
  大西 恒樹 61 諸新 452,807
  納藤  保 44 無新 155,855

大阪市長選開票結果(投票率55・47%)

横山 英幸 44 維前 830,257
  林  成典 52 無新 97,963
  中条栄太郎 56 無新 97,105
  千代 知洋 58 無新 23,915
  ネペンサ 51 無新 19,489

(大阪民主新報、2026年2月15日号より)

 

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