おおさかナウ

2020年01月19日

「再編・統合」から医療守れ
富田林で緊急学習会開く

地域医療を守ろうと交流する参加者=13日、富田林市内

地域医療を守ろうと交流する参加者=13日、富田林市内

 厚生労働省が昨年9月、全国424の公立・公的病院を「再編・統合の検討が必要」だと発表した問題で、検討対象とされた府内10施設のうち藤井寺市民病院と済生会富田林病院がある南河内の医療体制を考えようと13日、富田林市内で緊急学習会が開かれました。
 藤井寺市民病院は災害時の拠点病院に指定され、建替工事も実施されました。富田林病院も産科再開や低所得者の無料低額診療事業、救急受け入れなど、それぞれに命と健康を守る重要な役割を果たし現在、建替工事が進行中です。
 緊急学習会では藤井寺、富田林の署名や要請活動の経験を交流。大阪狭山にある近大病院移転問題も含め、地域医療の体制充実に向けた課題を話し合いました。
 公的病院が果たす役割を多彩に交流し、「南河内の医療をよくする会」を結成。社会保障推進協議会が取り組んでいる府議会宛ての請願署名と合わせ、地域医療の充実へ運動を広げる取り組みを確認しました。
 大阪保険医協会の田川研事務局次長が、大阪の医療体制の現状を取り上げて、424病院再編リストについて地域や病院の個別事情をいっさい考慮せず機械的にリストアップしたと問題点を報告しました。

 大阪医療問題連絡会主催の学習会「この春、どうなる、地域医療」が2月13日午後6時半から、大阪市北区の大阪グリーン会館で開かれます。講演の他、府内各地域の運動を交流します。問い合わせは大阪自治労連06・6354・7201

(大阪民主新報、2020年1月19日号より)

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