おおさかナウ

2020年01月05日

日本共産党 1月14日から第28回大会
一人一人の初心を大切に
励まし合って成長しよう

清水遠里小野支部(大阪市住吉区)の取り組み

街頭宣伝で「桜を見る会」についてシールアンケートで対話

街頭宣伝で「桜を見る会」についてシールアンケートで対話

 日本共産党は2020年1月14日から18日まで第28回党大会を開きます。これに向けて大阪でも、地域・職場・学園で活動する党支部が、党の躍進で市民と野党の共闘をさらに発展させ、安倍政権を倒して野党連合政権への道を開こうと奮闘しています。安倍政権の最悪の補完勢力、維新の会が狙う大阪市つぶしの「都」構想やカジノ誘致とも正面から対決。そんな支部の一つ、大阪市住吉区で活動する清水遠里小野(しみずおりおの)支部を訪ねました。

元気な姿を見せよう

「安倍政治を終わらせよう」「大阪市をつぶす『都』構想はノー」と訴える、日本共産党清水遠里小野支部の街頭宣伝=2019年12月11日、大阪市住吉区内

「安倍政治を終わらせよう」「大阪市をつぶす『都』構想はノー」と訴える、日本共産党清水遠里小野支部の街頭宣伝=2019年12月11日、大阪市住吉区内

 「皆さん、こちらは日本共産党です」――2019年12月11日午後、南海高野線・我孫子前駅のすぐ近くのスーパー前で、清水遠里小野支部の街頭宣伝が始まりました。「都構想NO!」「カジノより防災に!」のパネルを掲げながら、「『桜を見る会』疑惑の徹底究明を」「大阪市をなくす『都』構想ではなく、政令市の力で暮らしを守ろう」と訴えました。
 「桜を見る会」疑惑で「完全アウト」か「セーフ」かを問うシールアンケートには、買い物客らが「アウトに決まってるやん!」とシールを貼ります。対話が弾んだ人には、「しんぶん赤旗」日曜版の見本紙などを手渡し、購読を呼び掛けました。
 支部の宣伝でユニークなのは、演説の合間に全員が集まってシュプレヒコールすることです。17年8月に入党した織岡俊則さん(74)さんが「共産党の元気な姿を見せよう」と発案。この日も「安倍総理は真相を語れ」「大阪市を守ろう」と唱和しました。

前大会から3人入党

 17年1月の第27回党大会(17年1月)以降、支部では織岡さんはじめ3人の入党者を迎えています。織岡さんは、地下鉄民営化反対の街頭署名で党員と対話したことが党との出会い。企業団体献金も政党助成金も受け取らず、機関紙の発行や党費、募金で財政を支えていると知り、「だからこそ国会でとことん追及できるのか」と感激しました。
 第27回党大会以前に入党した左近日出夫さん(60)は、ビラを受け取って「しんぶん赤旗」を購読したのがきっかけ。父親は戦時中に南太平洋のラバウルに出征して復員、母親は神戸大空襲を体験。「親は『戦争は絶対にあかん』と共産党を支持し、『赤旗』も読んでいました。自分も入党してできることをやりたかった」と左近さん。党のビラやパンフレットなどをかばんに入れて持ち歩き、出会った人に勧めています。

大会へ仲間増やそう

 支部の活動地域は、大和川に接する住吉区南西部、南海本線と阪堺電車にはさまれた地域を中心とした住宅地で、有権者数は約1万2千人。13年、長年支部長を務めていた党員が転居したことから、新しい支部委員会の確立が課題になりました。
 それまで支部長が一人で担ってきた「しんぶん赤旗」日刊紙の早朝配達も、荷を分かち合い、みんなで励まし合って成長しようと相談。40歳代の女性党員も子育てと母親の介護をしながら、支部委員として活動しています。
 指針にしたのは第27回党大会が呼び掛けた「楽しく元気の出る支部会議」。毎回の会議では「3分間スピーチ」で全員が発言。12月の支部会議では「『桜を見る会』問題で菅官房長官が『反社会勢力の定義がない』と述べたが、いまさら何を言うかと腹が立つ」「住吉区の女の子の誘拐事件で、シングルマザーの母親がバッシングされたことに胸が痛む。『自己責任』で済ませる風潮は、いまの政治と関係があることを日々知らせたい」などの声が出ました。
 第28回党大会の議題となる綱領一部改定案や大会決議案の討議も重ねながら、党大会までに入党者を迎え、「しんぶん赤旗」を増やそうと議論する中で、「心から党に入ってほしいと思っている40歳代の男性がいる」という発言も。読者や支持者に働き掛けています。

若い世代に働き掛け

 支部では、若い世代を民青同盟や党に迎える世代継承の取り組みにも挑戦しています。元高校教師で支部委員の立石泰雄さん(80)は、地域に暮らす若者の名簿を作って訪問。「参院選でも共産党に投票する若者はまだまだ少ない。まともな日本の未来を担う党をつくりたいし、若者と語り合うのは楽しい」と語ります。
 党への積極的な支持者を増やそうと、「つどい」を19年1年間で党員の自宅や喫茶店、区民センター、遠里小野小学校を会場に6回開催。参加者の3分の1以上が党外の人たちです。新年早々にも、住吉区選出の井上浩大阪市議を迎えた「つどい」を計画。「都」構想の問題点を学んで、「大阪市をなくすな」の声を地域で広げようとしています。
 支部長の河合幸子さん(73)は、「支部の仲間は、人生経験も党歴もさまざまですが、一人一人に入党の初心があります。それを大切に、自分の思いが活動の中で生きていると実感できる支部へと、さらに成長したい」と話します。


(大阪民主新報、2019年12月29日・2020年1月5日新年号より)

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