おおさかナウ

2019年05月12日

大門実紀史の国会レポート
天皇の政治利用を許さない

daimon 大型連休中はテレビも新聞も「令和」「令和」とうるさいほどでした。個人的にも、高校時代に付き合っていた彼女の名前が令子でしたので、「令和」の字を見るたび、けんかのあと謝って仲直りした場面を思い出してしまいます。これから何千回思い出すことでしょう。

 しかし「令和」には護憲の意味もあるとか。考案者とされる中西進・大阪女子大名誉教授は、「令和」のもとになった万葉集の大伴旅人の歌には権力者に対する批判がこめられており、「令和」の意味も「はっきりとした平和」と解釈すべきだとし、憲法9条の大切さを強調されています(「日経」5月1日付「令(うるわ)しく平和築いていく」)。

 安倍首相にとって中西さんの解釈は想定外だったようですが、とにかく中西さんの思いとは逆に、憲法改悪に執念を燃やし、天皇の政治利用をさらに進めようとしています。

 前天皇も新天皇も、被災者に寄り添う姿や平和を願う真摯な言葉から国民の人気は高く、世論調査でも8割近くが皇室に親しみを感じています。

 天皇による「ふわっとした国民統合」が広がっているとの指摘もあります(「朝日」5月2日付)。安倍首相はこの「ふわっとした国民統合」に乗っかり、天皇の平和への思いも「平和のための改憲だ」などと称して利用しようとするでしょう。

 天皇の政治利用を許さず憲法9条を守るたたかいは、天皇と同じ気持ちで平和が続くことを願う保守的な方々とも共同できる課題だと思います。(だいもん・みきし 参院議員 第2週掲載)

(大阪民主新報、2019年5月12日号より)

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