おおさかナウ

2019年04月28日

山下よしきの徒然エッセイ

YAMASHIT すばらしい友をもちました。衆院大阪12区補欠選挙に無所属で出馬し奮闘された宮本たけしさん。ともに青年運動に取り組んだ30年来の仲間です。

 よく知られるように、国会で森友事件を真っ先に取り上げ、徹底した調査と論戦で安倍首相を追い込み、籠池氏、佐川氏の証人喚問を実現したのが宮本さんです。

 その宮本さんが、衆議院議員の職を辞し退路を断って、そのうえ「共産党」の看板も外して無所属で出馬したココロはなにか。ただただ、安倍政権を倒す本気の野党共闘をつくるため、日本の政治を変えるためでした。誰もやったことのない勇気ある決断です。

 宮本さんの覚悟と行動にこたえ、出発式から「宮本さんを一人でたたかわせるな」と立憲民主、国民民主、社民、自由、共産と、すべての野党の代表が駆けつけ、日に日にその輪が広がりました。市民連合の呼びかけにこたえ、全国から千人を超えるボランティアが集まりました。

 結果は残念でしたが、市民と野党の共闘は大きく動き始めました。渦が広がり始めました。3カ月後の参議院選挙に向けて、全国でさらに大きく渦を広げ、安倍政治を終わらせる基礎を築いてくれました。

 前例のない挑戦を見事にたたかいぬかれた宮本さん。記者からの「笑顔ですがすがしい表情が印象的ですが、どうしてですか?」の問いに「野党共闘で希望ある政治をつくる。この決意には結果にかかわらず一点の迷いもなかった」。本当に誇らしい友です。(やました・よしき 日本共産党参院議員 毎月第1週に掲載)

(大阪民主新報、2019年4月28日・5月5日合併号より)

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