おおさかナウ

2019年04月28日

市民と野党の統一候補として奮闘
共闘発展へ生きる財産
衆院大阪12区補選 宮本氏及ばず

宮本開票

宮本陣営の合い言葉となった「Join Us(仲間になろう)」のポーズで、さらに市民と野党の共闘をさらに広げていこうと固め合う、宮本氏や市民・野党の代表=4月21日、寝屋川市内

 衆院大阪12区補選は4月21日投開票の結果、市民と野党の統一候補としてたたかった、日本共産党前衆院議員で無所属の宮本岳志氏(59)=共産党、自由党、社民党府連推薦=は1万4027票を獲得しましたが、及びませんでした。当選は日本維新の会新人の藤田文武氏(38)。同時に行われた沖縄3区補選では、名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する「オール沖縄」の屋良朝博氏が、自民党の島尻安伊子氏=公明党、維新県連推薦=を大差で破って当選。安倍政権下で初めて、衆院2補選で自公が2敗しました。

大義を掲げて無所属で出馬

 選挙戦は、消費税増税や憲法9条改悪、うそと忖度(そんたく)の安倍政治を終わらせたいと願う市民と野党が推す宮本氏と、自民党公認の北川晋平氏(公明党推薦)、安倍政権を応援する維新の藤田氏、無所属の樽床伸二氏との対決になりました。

 宮本氏が立候補を表明したのは、告示10日前の3月31日。現職議員の職を辞し、退路を断って、市民と野党の共闘実現に臨むと同時に、「『安倍政治・維新政治にさよなら』の旗印に賛同されるすべての人々の力を借り、その共同候補としてたたかえるよう、あえて無所属で立候補を決意した」と述べました。

市民と野党の共闘が劇的に

 宮本氏の決断を受けて、自由党・小沢一郎代表、立憲民主党・枝野幸男代表、国民民主党・玉木雄一郎代表はじめ、6野党・会派から計49人の国会議員・元議員が激励に駆け付けました。各界の文化人・知識人も応援、市民連合の呼び掛けに応えて大阪・全国から1千人以上のボランティアがともに選挙戦をたたかうなど、市民と野党の共闘が劇的に広がりました。

 宮本氏は12日、市民と野党と共に練り上げたマニフェスト(公約)を発表。「10月からの消費税10%に反対」「安倍政権の下での憲法改悪に反対」はじめ4つ柱からなるもので、「安倍政治をこう変える」という方向をはっきりと示しました。

 一方、最終日には安倍晋三首相、麻生太郎副総理が12区入りし「安倍官邸対市民と野党の共闘」の対決構図が鮮明に。維新陣営は、安倍首相が執念を燃やす9条改憲を「本気でやれ」(吉村洋文知事)と自民党にけしかけるなど、安倍政権の応援団ぶりをあらわにしました。

一点の曇りもなく共闘の大義掲げた
宮本氏あいさつ

 宮本氏は21日夜、大勢判明を受けて寝屋川市内で市民連合や野党の代表らと共同記者会見に臨み、「残念な結果だが、一点の曇りもなく、市民と野党の共闘の旗を何としても前進させたいとの思いでたたかってきた」と強調。駆け付けた市民と野党の人々に感謝を述べるとともに、「歴史に残るこの素晴らしいたたかいが、必ずこの後の日本の進路を大きく決めると確信している」と語りました。宮本氏あいさつ

宮本さんの決断に勇気
参院選で本気の共闘へ
市民と野党の代表

 会見で12区市民連合呼び掛け人の橘田亜由美さんは、「共闘とはこういうことだと日々実感した。たくさんの野党の皆さんが共闘して下さった。市民連合としてもこの先につながる宝を得た」とあいさつ。社民党府連の酒井弘行副代表は、「宮本さんの決断が非常に大きな勇気になった。培ってきた共闘の流れは、夏(参院選)のたたかいに必ず利する」と語りました。自由党府連の渡辺義彦代表(元衆院議員)は、「共闘の口火を切ってくれた宮本さんと一緒に、しっかりと参院選も頑張りたい」と表明。日本共産党の柳利昭府委員長も、「ぜひこのたたかいを参院選での本気の野党の共闘に必ず発展させる。沖縄3区の勝利と合わせて、大きな転機となる出発点と位置付けて頑張る」と語りました。

 市民サポーターのfusaeさんは「投票率があまりに低い。一票を投じたら生活が変わることを分かりやすく伝えることが重要。投票率アップが課題」と話しました。

衆院大阪12区補選開票結果

当     60,341 藤田 文武  38 維新
  47,025 北川 晋平 32 自新
  35,358 樽床 伸二 59 無前
  14,027 宮本 岳志 59 無前

(大阪民主新報、2019年4月28日・5月5日合併号より)

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