おおさかナウ

2019年04月20日

衆院大阪12区補選
本気の共闘を最後まで広げ
宮本勝利で安倍政権に審判を
志位和夫日本共産党委員長が訴え

 衆院大阪12区補選の投票日(21日)まで最後の日曜日となった14日、日本共産党の志位和夫委員長が同区の寝屋川・大東・四條畷各市内の4カ所で街頭演説し、市民と野党の統一候補、無所属でたたかう宮本たけし候補の必勝を訴えました。

熱い支援の輪に心から感謝して

 野党や市民の代表らと共に演説した志位氏は、「退路を断って無所属で立候補した宮本さんの勇気ある決断に応えて、野党の議員の皆さん、市民の皆さんが日々、熱い支援の輪を広げて下さっていることに、心から感謝します」と切り出し、「本気の共闘を最後の最後まで広げ、宮本さんの勝利を必ず勝ち取ろう」と語りました。

倒すべき相手はずばり安倍政権

 「私たちが倒すべき相手は、ずばり安倍政権です」と指摘した志位氏。塚田一郎国交副大臣が「下関北九州道路」問題での「忖度(そんたく)」発言で辞任したのに続き、桜田五輪担当相が「(東日本大震災の)復興以上に大事なのは自民党の議席だ」との暴言で辞職に追い込まれました。

 安倍首相が「任命責任は私にある」と述べていることについて、志位氏は「問われているのは任命責任だけではない。暴言・失言が明らかになった後も、それを野放しにし、かばい続けてきた責任が問われている」と指摘。「暴言・失言の元凶は何か。一番辞めなければならないのは誰か。安倍首相自身だ」と断じました。

忖度政治にとり一番手ごわい人

 志位氏は、安倍首相が森友・加計疑惑でもうそを言い続け、周囲もそれに合わせてうそをついているとし、「こんなうそと忖度の政治はもう終わりにしよう」と強調。宮本候補は森友問題を国会で最初に取り上げ、25回の連続質問で国政の大問題にしてきた政治家であり、「うそと忖度の政治にとって一番手ごわいのが宮本さん。政治は安倍さんのものではなく、主権者である国民の皆さんのもの。宮本さんの勝利で政治を国民の手に取り戻そう」と訴えました。

10%増税反対の声を宮本さんに

宮本候補や野党代表らの訴えを聞く人たち=14日、寝屋川市内

宮本候補や野党代表らの訴えを聞く人たち=14日、寝屋川市内

 志位氏は宮本候補が12日発表したマニフェスト(公約)について、「一党一派のものではなく、立場の違いを超えて、国民多数の声をまとめたもの」と紹介。マニフェストで宮本候補は「10月からの消費税10%に反対します」と掲げています。

 ことしの年頭所感で「景気回復の暖かい風が全国津々浦々に届き始めた」と述べた安倍首相。これに対し志位氏は、2014年の消費税8%増税前に比べ家計消費が1世帯平均で年間25万円減り、働く人の実質賃金も10万円減り、世論調査でも国民の8割は「景気回復の実感はない」と答えているとし、「消費税に賛成という方も、反対という方も、こんな不景気の下での増税はどんでもないという声は、こぞって宮本さんに寄せて下さい」と訴えました。

平和憲法守れの願いを宮本氏へ

宮本候補(左)と共に訴える日本共産党の志位委員長=14日、四條畷市内

宮本候補(左)と共に訴える日本共産党の志位委員長=14日、四條畷市内

 さらに志位氏は、宮本候補がマニフェストで「安倍政権のもとでの憲法改定に反対し、憲法9条を生かします」と明記していることに言及し、「これも国民多数の声」と強調。安保法制(戦争法)、「共謀罪」法、秘密保護法など違憲立法を数の暴力で通し、憲法をないがしろにしてきた安倍首相に「憲法を変える資格はない」ときっぱり。「平和憲法守れの願いは、どうか宮本さんに寄せて下さい」と呼び掛けました。

 最後に志位氏は、大阪12区で宮本候補が勝利し、沖縄3区で「オール沖縄」のヤラともひろ候補が勝利すれば、「インパクトは計り知れない。安倍政権を根底から揺るがすことになる」と力説。さらに参院選に向けて市民と野党の共闘を発展させる大きな力を得ることになるとし、「安倍政権さよならの“のろし”を、大阪12区から上げていこうではありませんか」と締めくくりました。

(大阪民主新報、2019年4月21日号より)

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