おおさかナウ

2019年03月03日

カジノより暮らしと福祉を
維新政治転換、安倍政治終わらせよう
高槻・吹田・豊中 志位委員長訴え

 目前に迫った統一地方選と夏の参院選で市民と野党の共闘の勝利と日本共産党の躍進を勝ち取ろうと、日本共産党の志位和夫委員長は2月24日、高槻市、吹田市、豊中市の3カ所を駆け巡り、「自民・公明とその補完勢力である維新を少数に追い込み安倍政権にさよならをする選挙にしよう」、「カジノより福祉と暮らしを守る大阪府政の実現へ、『都』構想を阻止し維新政治に終止符を打とう」と呼び掛けました。(動画はこちらへ)  (志位委員長の演説の詳細はこちら)

旭通商店街で志位委員長の訴えを聞く人たち=2月24日、吹田市内

旭通商店街で志位委員長の訴えを聞く人たち=2月24日、吹田市内


 「『都』構想のごり押しを狙って首長ポストをもてあそぶ住民不在の党利党略でしかない」
 志位氏はまず、松井一郎府知事と吉村洋文大阪市長が任期途中に辞職して知事・市長のポストを入れ替える「出直しダブル選」の動きを厳しく批判しました。

 「大阪都」構想は2015年5月の住民投票で市民によって明確に否決されたとし、「出直しダブル選」は、2度目の住民投票を実施するため「密約」を結んだ維新と公明双方の行き詰まりの結末だと強調。仮にダブル選が強行された場合、日本共産党は「都」構想阻止、カジノスットップの大義の旗を掲げ、保守の方々を含む広範な府民の共闘で迎え撃ち、維新政治に終止符を打つため全力を挙げると表明しました。

カジノ誘致がもたらすもの

 維新政治との対決点について志位氏は、大阪万博をテコにカジノ誘致に熱を上げる維新政治を批判。カジノがもたらすものは、ギャンブル依存症と無駄な大型開発の借金だけだと語り、「大阪経済の起爆剤というが、府民からお金を巻き上げ、アメリカのカジノ企業に注ぎ込むだけ。人の不幸でもうけ、何の価値をも生み出さないのがカジノだ」と強調、「万博に期待する方も、そうでない方もカジノよりも暮らしと福祉、防災対策充実で力を合わせましょう」と呼び掛けました。

特別に深刻な大阪府の国保

 2つ目の維新政治との対決点について志位氏は、高すぎる国保料の問題を取り上げ、「日本共産党の躍進で大幅値上げをストップさせよう」と呼び掛けました。

阪急曽根駅前で志位委員長の演説を聞く人たち=2月24日、豊中市内

阪急曽根駅前で志位委員長の演説を聞く人たち=2月24日、豊中市内

 「大阪の国保は特に深刻です」と述べ、加入者の所得の17%を占める国保料が高くて払えない実態や、保険証取り上げで医療が受けられない事態を指摘。安倍政権が進める国保都道府県化を先取りし、府内統一国保料の導入で各市町村の独自減免や法定外繰り入れの解消を目指す維新政治を告発しました。党府議団の議会論戦と奮闘で今年度の国保料一本化を断念に追い込んだと実績を示し、「国保料の大幅引き上げを止めるため、日本共産党を躍進させてください。公費1兆円の投入で大幅値下げを実現させましょう」と呼び掛けました。

画期的な実績上げた議員団

 「たった2人でも維新政治と真正面から対決し、画期的な実績を上げてきた」。志位氏は、維新政治と対決してきた党府議団の論戦と実績、値打ちを力説。大阪北部地震や台風21号の災害復旧で、独自調査と政府交渉、粘り強い議会論戦で、全壊・大規模半壊に府として国と同水準の支援を実現したと紹介。さらに子どもの貧困対策で、今年度から「緊急対策補助金」を新設する画期的な実績を上げたと述べました。

 志位氏は、府独自の「チャレンジテスト」結果を高校入試の内申書に反映させるなど、子どもたちを競争に追い立てる維新政治を厳しく批判。「一人一人の子どもを大切にする教育を実現しよう」と訴えました。

 志位氏は、「日本共産党の議席は府民にとって宝の議席です。5議席以上へと躍進させてください」と呼び掛けました。

府議3候補 力強く決意

 志位委員長は3カ所の演説で、各府議候補を必ず押し上げてほしいと力説しました。

 宮原たけし府議は、「防災対策は緒に就いたばかり。カジノ誘致ではなく府民の暮らしを守るため全力を挙げたい」と訴えました。

 石川たえ府議は、「高齢者に冷たい政治をやめさせ国保料引き下げの声を府政に届けていく」と表明。 山本いっとく府議候補は、「子どもの貧困対策を進めて子どもたちが安心して暮らせる大阪府にしたい」と語りました。

訴える宮原たけし府議=高槻市内

訴える宮原たけし府議=高槻市内

訴える石川たえ府議=吹田市内

訴える石川たえ府議=吹田市内

訴える山本いっとく候補=豊中市内

訴える山本いっとく候補=豊中市内

 

 

 

(大阪民主新報、2019年3月3日号より)

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