おおさかナウ

2018年12月02日

森友学園疑惑 地中ごみ試掘写真は使い回し
8億円値引き根拠崩れる たつみ参院議員 独自調査で判明
参院予算委

予算委たつみ質問 学校法人森友学園への国有地8億円値引き問題で、日本共産党のたつみコータロー参院議員は11月26日の参院予算委員会で、値引きの根拠とされた試掘現場の写真が使い回されていたと独自調査に基づき告発。安倍首相は答弁に立たず、石井啓一国土交通大臣は「可能性はある」と認めました。

 たつみ議員が示した写真は地中ごみの深さを示す試掘現場のもので、国交省が国会提出した報告書に添付し8億円値引きの根拠と説明してきました。

 たつみ議員が専門家に依頼し解析した結果、別の地点の3枚の写真すべてに同じ物体が写っており、このうち2枚の縮尺を合わせるとぴったり1枚に重なると指摘。たつみ議員は「同じ穴を撮った写真が、別の地点の写真として使い回されている。国交省はでたらめな資料を基に8億円値引きを決めた」と追及。石井大臣は「同じ写真の可能性はある」と答弁する一方で「業者に確認しているが回答がない」として、国交省としてデータを解析する意向は示しませんでした。

 たつみ議員は続けて、「3・8㍍」より深い地点にごみがあった証拠とされた3枚の写真について、写真データの撮影日の矛盾を指摘。「写真を撮り直して口裏合わせに符合した報告書をつくったということだ。値引きの根拠は崩れた」と迫り、徹底究明が必要として国交省担当者と工事業者の国会招致を求めました。

入管法改定許されない

 たつみ議員は、外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改定案について質問。現行制度のもとで横行する留学生らの深刻な人権侵害の実態を告発し、法案を押し通すことは許されないと批判しました。


(大阪民主新報、2018年12月2日号より)

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