おおさかナウ

2018年09月30日

「比例代表をあらゆる活動の軸にすえ、積極的支持者を増やす」
――大阪比例80万票にどう挑むか

 日本共産党は、国政選挙と地方選挙での新たな躍進を目指し、「『比例を軸』に『大阪80万票』へ」活動を進めています。同党府副委員長で選挙・自治体・統一戦線委員会責任者の中村正男さんに、8月、党中央が発行した「選挙活動の手引き」を基に、活動をどう進めるかについて寄稿してもらいました。

「比例代表をあらゆる活動の軸にすえ、積極的支持者を増やす」
――大阪比例80万票にどう挑むか

大阪における「市民と野党の共闘」「反維新の共同」の到達点と展望について(上)

日本共産党府委員会選挙・自治体・統一戦線委員会責任者 中村正男

 『選挙活動の手引き 2018年版』では、「『市民と野党の共闘』の時代、情勢の発展に即して抜本改訂」をうたっています。これは昨年の第27回党大会決定、12月の第3回中央委員会総会、今年6月の第4回中央委員会総会決定を選挙活動の方針に貫いたものです。

 その中心問題である「比例代表選挙をあらゆる活動の軸にすえ、積極的支持者を増やす日常活動の強化」について述べ、大阪における「市民と野党の共闘」「反維新の共同」の到達点と今後の展望についても触れます。

1、「比例を軸」に「大阪80万得票」を何としても勝ち取り、参院選・統一地方選挙に勝利する

 府委員会は3月21日に「選挙学校」を開き、「『比例を軸』に『大阪80万得票』へ、どう挑むか」を報告しました。

 この中で、「大阪比例80万」の意義を、①政党間の力関係を抜本的に変え、②参院選比例代表と大阪選挙区たつみ勝利、府議選で5、8議席議席以上をはじめ統一地方選勝利の最大の土台、③「市民と野党の共闘」「反維新の共同」の前進の上でも必須と訴えました。

 同時に「大阪80万票はできる」ことの可能性を捉え、攻勢的に挑む構えの確立を呼び掛けました。

(1)大阪比例80万はできる。何としても――激動の情勢を攻勢的立場からつかんで

中村正男氏

中村正男氏

 激動の情勢を攻勢的な立場からリアルに見る上で、3つの点に触れます。

 1つは、安倍政権と国民との矛盾の広がりです。

 「安倍政権をなぜ倒せないのか」という声に、私たちは「参院選で自民、公明、補完勢力を少数に追い詰めて倒す」「市民と野党の共闘の勝利と何よりも日本共産党の躍進で安倍政権を倒す」と明瞭な回答を示しましょう。第1次安倍政権も、2007年参院選で自公が大敗し、衆参のねじれが生まれ、退陣しました。

 自民党総裁選で安倍首相は3選しましたが、「対立者」を締め付け、討論では「モリカケは総選挙の審判を得た」と嘘をつき、加計氏とのゴルフを問われると、「ゴルフはオリンピック種目」「ゴルフは駄目で将棋やテニスはいいのか」と答え、失笑と怒りを買いました。大阪では3・5万の党員がいるとのことですが、投票率が54・5%と低く、大阪の党員全体の安倍支持は33%です。「改憲案を臨時国会に」と言いますが、自民党内は押し切れても、国民の前では大きな障害が待ち受けます。

 朝鮮半島では3回目の南北会談で新たな前進が示されましたが、安倍外交は取り残されたままです。日ロ会談でプーチン大統領から「前提条件なしの平和条約締結」=千島返還要求の全面放棄を求めた申し出に、何の異論も出さず、外交上の大失態を演じました。

 大焦点が沖縄県知事選挙での「オール沖縄」玉城デニー候補の勝利です。政権ぐるみの締め付け、創価学会総動員のデマ攻撃など、情勢は予断を許しません。大阪から沖縄の知人・友人に「翁長知事の遺志を継ぐ玉城デニーさんに」「支持を広げて」の声を掛けましょう。9月30日の勝利で、総裁選直後、最初の痛打を浴びせ、全国で沖縄のようにたたかえば安倍政権は倒せるという結果をつくりましょう。

 2つは、維新政治の行き詰まりをリアルに見て、終止符を打つ構えを据えることです。

 8月に「しんぶん赤旗」で「維新政治はどこへ」が連載されました(①新たな「与党」宣言②袋小路の「大阪都」③カジノ誘致に狂奔④教育の“競争漬け”⑤経済はよくなった?⑥共同の前進のなかで)。「行き詰まり」は「大阪都」の住民投票延期だけではなく、各分野であらわになっている問題を突っ込んだものです。

 この間も新たな問題が加わっています。

 台風21号による被害の中で、松井知事・吉村市長は災害対策本部を設置せず、知事は沖縄応援、ヨーロッパ外遊を優先。各地から怒りが突き付けられています。

 「関空冠水」が起こり、①「関空事業」そのものの検証、再発防止を万全に進める、②「関空頼み」の「ベイエリア開発」で「世界の人、モノ、情報、金を集める」という一極集中のひずみを是正する、③夢洲での万博・IRはやめる。これらが鋭く問われています。

 「大阪都」の破綻に直面する維新が新たに打ち出した、「10年間で1兆円効果」試算なるものが18日の大阪市議会財政総務委員会で大問題になりました。公明党からも「恣意的で信用できない」「市のHPから削除せよ」と批判され、当局も「市民に対して効果の保証を約束できるものではない」と述べるなど、ボロボロになっています。

 3つは、「党を丸ごと語る」ことが、安倍政権への怒り、維新政治転換への願いをくみ尽くす最大の通路になることです。

 参院選大阪選挙区でも、府議選・市議選の重要な選挙区でも、立憲民主党など共闘対象の政党と競い合いになります。その下で「党の躍進なしに安倍政権、維新政治を転換できない。党の躍進なしに共闘の発展がない」ことを党内外で明瞭に打ち出します。

 その基本は党創立96周年志位委員長講演です。

 安倍政権とのたたかいでは、モリカケ問題の徹底糾明でたつみコータロー参院議員の果たしている役割は野党がこぞって認めるものです。日ロ領土問題では「千島一括返還」を求めてきた党の歴史と論点が光ります。安倍政権を倒せば、どんな未来が開けるか、綱領の立場から示せるのも党の真骨頂です。

 維新とのたたかいでは、4月の豊中・府議補選の際、元民主党衆院議員の方から開口一番、「御党だけは一貫して維新に対決してきた」と言われました。橋下氏が「国政進出」を脅しに使い、「大阪都」のための「大都市法」を作ればと叫ぶと、日本共産党だけが反対を貫いた。これがなければ、今の「大阪都」ストップのたたかいはありませんでした。関空問題でも、「地盤沈下」と「国の責任放棄」「関空頼みのベイエリア開発」の破綻を一貫して正面から批判し、抜本的転換を主張できるのはわが党だけです。

(2)「大阪比例80万」へ、提起した5つの課題を具体的に押し進める

日本共産党の集いが各地で開かれています=8月17日、大阪市東淀川区内

日本共産党の集いが各地で開かれています=8月17日、大阪市東淀川区内

 『選挙活動の手引き』は、「比例代表選挙をあらゆる活動の軸にすえ、積極的支持者を増やす日常活動の強化を」(13ページ)でこう述べています。

――「市民と野党の共闘」を前進させながら、日本共産党の躍進をかちとるカギは、比例代表選挙をあらゆる党活動の軸にすえてとりくむことです。

――選挙戦では、比例代表選挙を中心に据え、日常的にも「比例代表選挙での前進」に焦点をあてて諸活動をすすめることが大事です。2019年は参院選と統一地方選が連続してたたかわれますが、全党の活動の前面にすえるべきは参院選、特に比例代表選挙です。連続する選挙戦で本格的前進をかちとる共通の土台は、党とその議席の値打ちを太く押し出すことです。

――「日常的に党を語り、積極的支持者をふやす」――これは「日本共産党攻撃への反撃」という「防衛的」なものではありません。有権者の中で党への新たな注目や関心、期待が高まっている情勢のもとで、党の側から積極的に日本共産党の政策や歴史、理念を語り、党名などへの誤解や疑問を解き、党を支持してくれる方々を増やそう、という攻勢的な活動です。

 「『比例は軸』は分かるが、対話では府議選・市議選候補までが精いっぱい、参院選までいかない」「目の前の選挙をやってから参院選、比例」では勝利できません。

①統一地方選も政党間対決が主舞台。候補者の魅力、実績だけでなく、党の真価を語り広げることなしには、この舞台に立って勝利を切り開けません。

②有権者の関心、怒りは多くは国政に向けられます。安倍政権を倒し、新しい日本をつくる党の姿を語ることなしに積極的支持は得られません。「安倍政権への怒りをあまさず日本共産党へ」の構えで働き掛けを進めましょう。

③共闘対象の野党とも競い合う上でも、「共同を進める党」だけでなく、「明日の日本と大阪への展望を示す党」「歴史に試された党」の姿を語ってこそ勝利できます。

 こうした攻勢的構えと戦略を、府議選、大阪市議選でも確立し、「安倍政権を倒したい。その願いはすべて日本共産党の〇〇さんへ」「維新政治を変えたい。その願いはすべて日本共産党へ」と押し出し、対決構図をズバリ示すことを呼び掛けましょう。

 3月の「選挙学校」では「比例を軸」の活動として5つの活動を提起しました。(①全支部、行政区が「比例80万」に見合う得票目標と作戦計画の具体化を、②激動の情勢にふさわしく、宣伝活動を抜本的に強化する、③「集い」を気軽に、繰り返し、双方向で開催し、「80万規模」に、④後援会活動を選挙活動の日常化の柱にする、⑤決定的課題――党員拡大を根幹とした党建設。自力をつける。世代的継承を)

 その後「特別月間」が提起される中で、特に次の点を重視してきました。

 第1、「大阪比例80万」との関わりで、「特別月間」の目標を持つ――党員・読者とも前回参院選時を9月中に突破。さらに参院選に向けて「3割増」への前進を勝ち取る。党勢拡大なしに参院選・統一地方選勝利なしの構えを確立することです。最後の1支部まで「特別月間」に立ち上がり、「比例大阪80万」への構えと計画を確立しましょう。

 第2、「集い」を活動の軸として、文字通りのべ参加者が「80万」規模になるまで貫くことです。

 堺では、支部主催の「集い」こそ党規約40条が定める支部の政治的任務を果たす通路になるものだと位置付け、「街かど懇談会」を含めてすべての支部で開催する努力を強めています。

 「日本共産党を丸ごと理解」する方を日常的に広げる、「丸ごと語れる」担い手を日常的に増やすのが「集い」です。創立96周年ダイジェストDVDは格好の材料です。府委員会も、「大阪の日本共産党の値打ち」を5つの角度から示し、集い参加を促すリーフレットを50万部発行しました。

 第3、実践の先頭に立つ府議候補、大阪市議候補、堺市議候補それぞれの会議を毎月開いてきました。地方議員・候補者とタテ線グループの大きな力の発揮へ、地方議員・候補者決起集会の開催、「職場問題全国学習交流講座」を生かした職場支部への援助、青年分野での開拓、各タテ線に府の担当者を配置しての努力を開始しています。

 「特別月間」の目標達成こそ、「大阪比例80万」への最大の通路を開きます。11月16日には志位和夫委員長を迎えての大演説会を開きます。10月の府委員会総会では、大演説会を跳躍台に、文字通り参院選・統一地方選勝利を前面に、「比例を軸」にした諸活動の強化、引き続き党勢拡大「3割増」を目指す方向を提起するつもりです。(なかむら・まさお)

(大阪民主新報、2018年9月30日号より)

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