おおさかナウ

2018年08月26日

原水爆禁止世界大会
広島大会に参加して
日本共産党北区市政対策委員 近田靖幸

 原水爆禁止世界大会が2日から9日まで、広島市と長崎市で行われました。広島大会に大阪から参加した日本共産党北区市政対策委員の近田靖幸さん(24)の手記を紹介します。

「核兵器のない世界へ」の思い一つに

ちかたminpou 原水爆禁止世界大会に初めて参加させて頂きました。

 平和教育というのは、小学校や中学校で学んできた記憶はあるのですが、あまり印象には残っておらず、広島・長崎にも一度も行ったことがないため、一度は絶対に行きたいと思っていました。

 昨年、国連で採択された「核兵器禁止条約」で、多くの国々の連帯が広がっていることは、新聞やインターネットなどで情報として知っていましたが、世界大会の会場で海外代表の方が発言されているのを生で聞いて、本当にすごい事が起こっているのだと実感しました。

 1日目の夜に行われた青年交流会では、大学生や20代という、同じ世代で平和運動にかかわっている海外参加者のお話を聞き、日本の青年が質問したり、日本での活動を紹介したりと、新鮮な国際交流の場となっていました。

 核兵器を無くす、平和をつくる活動に真剣に取り組んでいるからこそ、国が違っても、青年の置かれている環境や運動でぶつかる壁などで、多くの共通点が見つかり、乗り越えるための工夫をどうやっているのか深く交流でき、刺激にもなりました。

 日本でも海外でも、教育や青年に使うべき税金が軍事費に使われている事、政治や社会の事をあまり知らされず、ただ漠然と苦しめられている状況は同じだと知りました。

 アメリカやイギリスでは、青年の苦難や思いに真正面から応える大統領候補や、党首が登場したことで、デモなどの運動や政治に、たくさんの青年が参加するきっかけとなり、大きな流れが生まれているという話は、日本でもおおいに参考にしたいと思いました。

原爆の被害をリアルに知る

原爆資料館で原爆投下後の町並みのパノラマを見る近田さん=5日、広島市内

原爆資料館で原爆投下後の町並みのパノラマを見る近田さん=5日、広島市内

 2日目は分科会でした。まず全体で、日本原水協理事で、福島の医師の斎藤紀(おさむ)先生と被爆者の方の講演があり、原爆被害について詳しく学び、被害の実態とその後運動してきた思いを聞きました。

 被爆体験について語る口や声、表情の全部が、この広島で起きた悲劇を、戦争を知らない世代である私にもリアルに思い起こさせました。

 グループに分かれて、被爆者の書いた手記にちなんだ場所へ行き、その場で手記を読み合わせました。私たちのグループは、看護師として当時の国民学校(現小学校)で治療に当たった方の手記で、その学校には資料館もあり、手記の内容と照らし合わせながら息をのんで見学しました。

 分科会の後は平和公園と資料館を見て回り、原爆投下前と投下後の町並みのパノラマ写真や、時計や服など多くの遺品の展示を見て強いショックを受けました。

 平和公園の両脇を流れる川は、今ではとても静かできれいですが、73年前は原爆によってどれほどの地獄になっていたのかと、資料館を見る前と後で見方が大きく変わりました。

 この日の夜は平和委員会主催の青年交流会で、活動の交流や、今の政治、平和への思いを交流しながら食事を楽しみました。普段は違う場所で活動している人とも思いを共有でき、世界大会でまた会えるように、大阪に戻ってからも自分の居場所で頑張ろうと思いを新たにしました。

「ノーモア」に込めた思いを

原爆ドームminpou 最終日は政党代表として日本共産党の小池晃書記局長があいさつし、各政党からのメッセージが読み上げられたり、海外の政府代表や日本全国で頑張っている団体、高校生の発言など本当に多彩で元気づけられました。

 海外でもたくさんの運動団体が様々な活動をしています。「核兵器のない世界へ」という一致点で共同をつくっていかなくてはならないという海外代表の発言を聞き、日本での一致点で政治を変える「市民と野党の共同」も、そうした世界の流れとしっかりリンクしているのだと確信になりました。

 世界大会に参加したことで、「ノーモア ヒロシマ ナガサキ」に込められている思いの強さや、「核兵器と人類は共存できない」「武力ではなく対話で平和的に解決するしかない」という今まで当たり前だと思っていた言葉の土台には、本当に数々の悲劇と、被爆者とそこに連帯する多くの人々の苦しい努力や強い気持ちが積み重なっているのだと、知識以上に実感で学ぶことができました。

 そして、被爆国として核兵器禁止条約に堂々とサインができる、多くの人々の願いに正面から応える政府をつくりたいという思いが強くなりました。

 新聞記事やテレビ、インターネットなどを通して、手軽に多くの事を知ることができる時代ですが、それだけでは知ることのできない、そして知らなくてはならない事を学ぶ機会に溢れているのが、この原水爆禁止世界大会だと思いました。これからも参加し続けたいと思うのと同時に、来年以降は、もっとこの世界大会に青年を送り出せるように頑張らなくてはと思いました。

本当の平和主義へ転換する

広島大会最終日、大阪代表団のメンバーと共に、政党代表としてあいさつした日本共産党の小池晃書記局長と筆者(2列目中央の2人)=6日、広島市内

広島大会最終日、大阪代表団のメンバーと共に、政党代表としてあいさつした日本共産党の小池晃書記局長と筆者(2列目中央の2人)=6日、広島市内

 私は、来年4月の統一地方選挙に向けて、大阪市北区で初の市会議席の獲得を目指して活動しています。世界大会の3日間で得たものも必ず活かし、大阪から政治の流れを大きく変え、日本の政治を分断や対立から、本当の平和主義へと転換させるためにも頑張ります。(ちかた・やすゆき)

(大阪民主新報、2018年8月26日号より)

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