おおさかナウ

2018年07月14日

吉村大阪市長のツイッターで現場混乱
大阪市議会市政改革特別委 井上市議「機械的指示やめよ」

 大阪市議会市政改革特別委員会が10日開かれ、日本共産党の井上ひろし議員が、大阪北部地震で全市立学校を休校としたことで生まれた混乱の問題で質問しました。

防災計画では校長の判断に

19大阪市会住吉区_井上ひろしRGB 市の地域防災計画では、休校は校長が判断することになっています。市教委は、6月18日の大阪北部地震が発生から約1時間10分後の午前9時7分に、各市立学校園に対し、「休校は校園長の判断で」とのメールを発信しました。

 ところが吉村洋文市長(市災害対策本部長)は、9時20分に自身のツイッターで「全て休校にする指示を出しました」と投稿。市教委は11時4分に「全校休校の指示」を出すことになりました。

 学校現場は、保護者からの問い合わせ電話や送迎への対応で混乱。井上氏は、学校は災害時の避難所であることから、地下鉄が運休してあふれ出た乗客を、学校に誘導する動きもあったと指摘しました。

超法規的措置だと居直って

 吉村市長が自らのツイッターについて、「マニュアルを超えた超法規的措置」と主張していることに対し、「最大の教訓は一人の指揮官がトップダウンで機械的な指示をしてよいのかということ。被害には地域差もあり、学校の状況を見極めて休校判断する必要がある」と述べました。

 田中清剛副市長は、「現場が適切に対応し得る仕組みができていなかった」などと答弁。井上氏は、地震当時の学校の状況をつかみ、校長や現場教職員の率直な意見を聞くよう強く求めました。

(大阪民主新報、2018年7月15日号より)

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