おおさかナウ

2018年02月24日

宮本岳志の国会レポート
往生際が悪すぎる安倍首相

宮本衆院議員

宮本衆院議員

 2月13日、15日と連続して予算委員会質問に立ちました。思い返せば昨年の通常国会、私の最初の「森友追及」が2月15日でしたから、ちょうど1年。この1年間で実に16回質問してきました。この間、2016年3月16日と3月30日に録音された「音声データ」も公表。これで、事件の全貌はすでに明らかになったと思います。

 しかし2月1日の参議院予算委員会で、辰巳議員が暴露した3月15日に財務省を出たとたん、安倍昭恵氏から「どうなりました。頑張って下さい」との電話がかかってきたという「音声データ」に記録された籠池氏の発言について、首相は翌日それを否定しました。

 私は13日の対総理質疑で、昨年2月23日まで、安倍昭恵氏は紛れもなく森友学園の名誉校長であったこと、昨年3年16日までは籠池夫人と頻繁にメールのやりとりをしてきたことを首相に認めさせました。また理財局長は、財務省の田村よしひろ国有財産審理室長は「2016年11月の谷査恵子首相夫人付の問い合わせの時点で森友学園が安倍昭恵氏の関係する学校であることを認識していた」ということも認めました。もはやこの将棋は「詰み」なのです。

 一方、将棋では藤井聡太5段が「朝日杯将棋オープン戦」を制したことが話題に。準決勝で羽生竜王が「負けました」と言った時、ほとんどの人は、なぜ負けたのかわからなかったといいます。それほど先を読み、自ら潔く負けを認めるものだそうで…しかし安倍首相は、往生際が悪過ぎですね。(みやもと・たけし 日本共産党衆院議員 毎月第4週に掲載)

  (大阪民主新報、2018年2月25日号より)

月別アーカイブ