おおさかナウ

2017年12月29日

「声なき声」代弁し論戦163回
新しい政治へひた走る
たつみコータロー参院議員
比例躍進と共に再選へ

 

 特別国会期間中だった2017年12月1日、日本共産党のたつみコータロー参院議員は、2019年の次期参院選へ再選出馬を表明しました。初当選からの国会活動と2018年を展望したたたかいの決意についてインタビューしました。たつみminpou

市民と野党の共闘で安倍政治を倒す

大阪総がかり行動で野党代表とアピールするたつみ氏=2017年11月3日

大阪総がかり行動で野党代表とアピールするたつみ氏=2017年11月3日

――12月1日、次期参院選大阪選挙区に出馬表明しました。国会活動を振り返り思いをお聞かせください。

たつみ――2013年参院選で15年ぶりに大阪選挙区から国会に送っていただきました。「市民と野党の共闘が日本の政治を切り開く」という新しい情勢の下、4年間で参院本会議、常任委員会と特別委員会、各調査会で計163回の国会論戦をさせていただきました。

 国民が直面する窮状を取り上げて、真っ向から政府に挑む。森友加計疑惑など不正や癒着、権力者の政治私物化を許さずに国民目線で追及する、日本共産党国会議員団の一員としてこれほどの喜びはないと感じてきました。

 昨秋の解散・総選挙では、「希望の党」結党など改憲を狙う保守2大政党を目指す危険な逆流が起こり、私たちは大義の旗を掲げ共闘勢力の再構築へ奮闘しました。

 2018年は安倍9条改憲を絶対阻止し、維新政治の暴走を止める重要な1年。「市民と野党の共闘」の前進と日本共産党の躍進へ、歴史的たたかいの先頭に立って奮闘したいと思います。

 大阪選挙区で2回連続で当選した党の議員はいません。あの沓脱タケ子さんも、補欠選挙で初当選しましたが、本選では連続当選できませんでした。まさに「未到の領域」への挑戦ともえ言える2019参院選を展望し、憲法改悪阻止、維新政治打破へ全力を尽くします。

臨時国会の初質問と「怒涛の1週間」

委員会質疑で閣僚を徹底追及するたつみ氏=2015年3月19日

委員会質疑で閣僚を徹底追及するたつみ氏=2015年3月19日

――国会初質問は当選直後の臨時国会。貧困ビジネス「脱法ハウス」を取り上げ、「格差と貧困をライフワークに取り組んできた」と語り出した姿が印象的でした。

たつみ――生活と健康を守る会事務局で10年間働いたので、暮らしに関わるテーマに特別の思いがありました。「脱法ハウス」居住者の声を聞くため、現場で何時間も待ち続けて実態調査しました。質問を機に政府が調査に乗り出し、住宅セーフティーネット法改正が超党派で実現、貧困ビジネスをなくそうという動きに繋がっています。

――初質問を傍聴しようと上京した人やネット中継で試聴した人から、「堂々としたいい質問だった」と共通の感想が寄せられました。

たつみ――実はかなり緊張していましたが、「国民の声を届ける」と強い思いがありました。

 脱法ハウスの部屋は窓もなく暗くて狭い室内です。政治が作り出した格差と貧困の現実が目の前にあり、そこで苦しむ国民の声なき声がある、何としても変えなくてはという一心でした。多くの国民の願いが、私の背中を押してくれたと思います。

 実は初質問の2日後に第1子が誕生したのですが、その日も国交委員会でJR北海道問題について質問。さらに翌週12日は午前中、国交委員会の質疑に加え、午後から厚生労働委員会で生活保護行政に関連して質問してほしいと団会議で提案されました。

 心の中で「大変だ」と感じましたが、初当選組の倉林明子さんや吉良佳子さんからも激励を受け、「やるしかない」と腹をくくりました。

 わずかの時間を割き、妻のいる病院へ面会に行き、赤ちゃんを抱きました。後ろ髪を引かれる思いでしたが、とんぼ返りで上京し、質問準備にとりかかりました。

 国交委でソマリア再建支援に向けた非武力の外交対応について質問し、厚労委では、大阪市の生活保護行政を取り上げ政府に是正を迫り、焦眉の課題だった生活保護法改悪法案に反対討論しました。

 この1週間は、今思い返しても怒涛(どとう)のようでした。1秒たりとも質問時間を無駄にできない国会で発言する重みとともに、「どんな困難があっても、全力で立ち向かえば必ず道は開ける」と強く確信した「1週間」だったと思います。

論戦の力を発揮して政権を徹底追及

豊中市の小学校建設現場を視察するたつみ氏ら=2017年3月16日

豊中市の小学校建設現場を視察するたつみ氏ら=2017年3月16日

――13年参院選で6人から11人へ躍進。国会はどんなふうに変わったのでしょうか?

たつみ――13年秋の臨時国会まで党参院議員は6人。10議席なければ原則本会議で登壇できないわけですから、大変な苦労があったのです。

 13年臨時国会では、全常任委員会に共産党の委員を配置できました。特定秘密保護法が審議され、3年ぶりに復帰した仁比聡平議員が議運理事として活躍。一部野党が採決を放棄する中、戦前回帰の法案の危険性を本会議で言論によって堂々とたたかったのは日本共産党だけでした。

 16年参院選で14議席へと躍進し、予算委員会理事を得ることができ、私が理事を務めています。

 委員と理事では大きな違いがあります。例えばよくテレビ中継される予算委員会で、仮に大臣や政府側が無茶苦茶な答弁をしたときに委員長席に駆け寄って、「時間を止めてくれ」と直接言えるのは理事だけなのです。書記局長の小池晃さんが質問に立って、何度も政府を「答弁不能」に陥らせたときは、すぐさま私が予算委員長に駆け寄る、それが可能になりました。

 何より質問時間の大幅増がうれしいです。昨年11月の特別国会で森友加計疑惑などを追及した予算委員会では、答弁時間も含め私と小池さんで1時間30分以上政府を追及することができました。

 常に国民の怒りの代弁者となって徹底論戦し問題点を暴く。それがさらに世論を喚起し、野党共闘を鍛え、一回り大きな国民運動に発展していく、そんな「論戦の力」を発揮できたと思います。

国民と力を合わせ共に歩みたたかう

「怒涛の1週間」。国会から帰阪し誕生間もない羽奈ちゃんを抱くたつみ氏=2013年11月7日

「怒涛の1週間」。国会から帰阪し誕生間もない羽奈ちゃんを抱くたつみ氏=2013年11月7日

――「数の力」で悪政を続ける安倍政権と対峙(たいじ)した国会活動で感じていることは何でしょうか?

たつみ――13年参院選以降、特定秘密保護法を強行し、憲法9条の解釈を一夜にして180度変更し集団的自衛権行使を容認、2015年に安保法制(戦争法)を強行し、2017年は共謀罪法強行など、安倍政権の「戦争する国づくり」はアクセル全開で暴走が続いています。

 『数の横暴には勝てない』という声もありますが、私たちはそんなふうにあきらめたことは一度もありません。

 日本共産党が決してぶれずに、最後の1分1秒まで悪法は絶対に許さない立場でたたかうことができるのは、政治の行く末を最後に決めるのは国民だという確信があるからです。ある局面で多数で押し切られたとしても終わりじゃない。最後に決めるのは国民の政治に対する意思表示。その国民と力を合わせて共に歩みたたかうことが、政治を変える力。だからこそ議会の中では少数でも、心の中では常に多数派として堂々と論戦を貫くことができます。

党躍進が新しい政治実現の最大の力

たつみ氏の初質問を視聴する人たち=2013年11月5日

たつみ氏の初質問を視聴する人たち=2013年11月5日

――憲法改悪を許さない大運動、19年参院選への決意を。

たつみ――安保法制のたたかいで、大阪でもママたちや青年など幅広い市民がたたかいに立ち上がりました。国民の運動が16年参院選での共同に発展し、先の総選挙での野党の分断を許さない新しい市民と野党の共同を再構築させました。

 いま最も確信にしなければならないことは、市民と野党が共闘すれば、安倍政権は必ず倒すことができるということです。昨年の総選挙直前に市民連合の皆さんと野党が結んだ7項目の合意には、安倍政権による9条改悪阻止、8時間働けばまともに暮らせるルールや保育や教育、雇用政策を拡充させるなどが盛り込まれています。

 この合意実現で直面するのは、大企業中心と対米従属という日本共産党綱領が提起する「2つの異常」を変革する必要性です。私たちが党綱領で掲げる日本改革の提案が、多くの国民の中に響き合う時代になっていると思います。

 日本共産党の躍進こそが、新しい政治を実現する最大の力です。参院選は遠い先の話ではありません。通常国会で憲法9条改悪を許さない、改憲発議をさせない、憲法守れ、憲法に基づく政治をという大運動を巻き起こしましょう。比例代表の躍進と併せ皆さんの力で勝ちとった大阪選挙区の議席を守り抜くために、全力を尽くす決意です。

たつみコータロー・プロフィール

 参議院議員1期。1976年大阪市西淀川区生まれ。男ばかり4人兄弟の末っ子。小学生当時の将来の夢は、「正義の味方」「ジャッキー・チェン」。
 大阪府立北野高校でラグビー部、生徒会長としてバングラデシュのハンセン病患者支援のボランティアも経験。
 米国エマーソン大学映画学科卒。ヨーロッパ、東南アジアなどバックパックで世界へ。
 帰国後、映像関係の会社に勤務、その後戦火に苦しんだコソボの高校生を招聘するプロジェクトに参加。
 此花区生健会事務局次長、全大阪生活と健康を守る会連合会常任理事を歴任。7千件の生活相談を受ける。
 府議会議員にも挑戦。在阪ラジオ局の映画解説番組でもシネマナビゲーターとして活躍。
 現在、参院国対副委員長、予算委員会理事、経済産業委員、ODA特別委員会理事。党常任幹部会委員。政策委員会副責任者。森友疑惑追及チーム責任者。
 家族は妻と1女1男。

初質問からの歩み

【2013年185臨時国会】

11月5日

初質問。脱法ハウス、住まいの貧困(国交)

11月12日

ソマリア再建支援など(国交)、引き続き生活保護受給者へ不適切対応質疑。生活保護改悪法案で反対討論(厚労)

11月19日

タクシー規制強化法案(国交)

11月26日

大阪市営バスを例に地域公共交通で質疑。交通政策基本法案で反対討論(国交)

 

この他、JR北海道問題、ODA教育支援など11回質問

【2014年186通常国会】

2月6日

本会議初登壇。2014年度補正予算案で反対討論(参本)

2月26日

デフレ脱却へ法人税引き下げではなく賃上げを主張(デ調)

3月13日

リニア新幹線の採算性問題「事業認可するな」(国交)

 

この他、大阪踏切事故、南海トラフ地震、東京外環道、残業代ゼロ、国際戦略港湾整備、生活保護「水際作戦」、長時間労働是正と最低賃金引き上げなど34回質問

【2014年187臨時国会】
 

リニア新幹線と環境問題追及、土砂災害防止法改正質疑など3回質問

【2015年189通常国会】

2月3日

2014年度補正予算案、反対討論(参本)

3月19日

JAL不当解雇で空の安全脅かされる対応を求めた(予算)

5月22日

マイナンバー制度について質問、重大なプライバシー侵害であると制度廃止を求めた(参本)

7月8日

労働者派遣法改悪案、代表質問、格差と貧困をより深刻にすると批判(参本)

8月26日

イラク派兵、民間動員の実態や新入社員を自衛隊へ送る制度(安特)

9月1日

労働者派遣法に関する質疑。大日本印刷100%子会社の「偽装請負」事件を告発(厚労)。計39回質問

【2015年閉会中審査】

12月3日

杭打ちデータ偽装問題を質問、工事監理業務適正化と第三者性の実効性確保の必要性を強調

【2016年190通常国会】

3月9日

生活保護、千葉公営住宅追出し、水際作戦中止や児童扶養手当の支払い回数増加を求めた(予算)

3月10日

軽井沢バス事故・ライドシェア、規制緩和を反省無く進める姿勢を批判(国交)

3月23日

ライドシェア、白タク解禁につながる戦略特区での規制緩和を批判(国交)

3月28日

セブンイレブン賃金切り捨てシステムを告発、ブラックバイト、オーナー苦境の実態を示した(予算)

 

この他、金融緩和、格差と貧困・所得再分配、住吉市民病院など34回質問

【2016年192臨時国会】

10月11日

2016年度第二次補正予算で反対討論。官製ワーキングプア、リニア新幹線財投問題、民泊、TPP条約など9回質問

【2017年193通常国会】

3月6日

森友学園疑惑、不当な値引き契約と超優遇、関係者の国会召致を要求(予算)

3月10日

森友学園疑惑、学園の小学校設置認可・国有地の借地・売却契約でも国が便宜はかったと追及(予算)

3月21日

森友学園疑惑、ゴミ撤去費用6億8000万円過大の疑い濃厚と追及(財金)

4月17日

原子力損害賠償・廃炉等支援機構法改定案について質問(参本)

4月20日

森友学園疑惑、野党が要求した資料提出を与党の“検閲”で妨害(国交)

6月15日

『共謀罪』法案、委員会採決をせずに中間報告の動議採決に反対する討論(参本)

 

この他、コンビニ問題、住吉市民病院、東芝危機、放射線授業、米パリ協定離脱問題、民泊新法、スナック不当摘発など29回質問

【2017年195特別国会】

11月30日

森友学園疑惑、責任転嫁し究明に背を向ける安倍首相を徹底追及。NHK中継(予算)

12月5日

森友学園疑惑、「新たなゴミ」ねつ造し、大幅値引きの根拠に。新たな音声データ示し追及(財金)

※参本=参院本会議、予算=予算委員会、国交=国土交通委員会、財金=財政金融委員会、厚労=厚生労働委員会、安特=平和安全法制特別委員会、デ調=国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会


  (大阪民主新報、2017年12月31日・2018年1月7日合併号より)

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