おおさかナウ

2017年12月10日

〝サ市と姉妹都市を解消〟
吉村大阪市長「慰安婦」像市有化で

 米サンフランシスコ市のエドウィン・リー市長が、中国系米国人らの民間団体が同市内に設置した「慰安婦」像の寄贈受け入れを承認した問題で、大阪市の吉村洋文市長は11月30日、市議会各派幹事長会議で、同市との姉妹都市関係を12月中にも解消する意向であることを表明しました。

 像はことし9月に民有地に設置し、10月に土地は市に寄贈されました。サンフランシスコ市議会は11月中旬に維持費を含めて像の寄贈を受け入れる決議を全会一致で可決。像の碑文には「数十万人の女性が性奴隷にされた」などと記されており、リー市長が決議を承認すれば像は市有物に。

 吉村氏は「不確かな一方的な主張をあたかも歴史的な事実であるかのように碑文に刻むことは日本、大阪に対するバッシング」と主張。リー市長に再考を促す書簡を送るなどしてきましたが、同市長は11月22日に決議を承認。これを受けて吉村氏は12月中に姉妹都市関係の解消に向けた手続きを12月中にも完了する考えを明らかにしていました。

 吉村氏の表明を受け、日本共産党大阪市議会議員団の山中智子幹事長は次の談話を発表しました。

関係解消は撤回し両市の友好発展を
日本共産党大阪市議団 山中幹事長が談話

日本共産党・山中幹事長(交通水道委員)

日本共産党・山中幹事長(交通水道委員)

一、吉村洋文大阪市長は、サンフランシスコ市が「従軍慰安婦像」を設置したことをもって、大阪市とサンフランシスコ市との信頼関係が損なわれたとして、1957年以来の姉妹都市提携を、この12月中にも解消する意向であることを表明した。

一、吉村市長は、「不確かな一方的な主張をあたかも歴史的な事実であるかのように碑文に刻むことは日本、大阪に対するバッシング」だとしているが、いわゆる「従軍慰安婦」の存在が歴史的な真実であることは、いまや疑いようのない事である。

 1993年の当時の河野内閣官房長官の談話でも、「今次調査の結果、長期にかつ広範な地域にわたって慰安所が設置され数多くの慰安婦が存在したことが認められた」とされているところであり、吉村市長の言い分には道理がない。

一、同時に、そもそも姉妹都市提携は、様々な考えの違いを越えて、親善交流を強める意志の下に成り立つものであり、今回のような「政治的な考え方」の違いを理由に解消するなどという事はおよそ考えられない。何より、60年にわたって営々と築いてきた両都市の文化交流や親善の「歴史」を一瞬にして無に帰すことにほかならない。

一、吉村市長は、自らの思い込みや独断によって、きわめて大きなマイナスの影響が発生することに鑑みて、姉妹都市解消を撤回し、今後とも両都市の友好・親善・交流の諸事業を発展させるべきである。

 (大阪民主新報、2017年12月10日付より)

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