おおさかナウ

2017年07月02日

チェック!維新府政
府民のくらし守ろう
日本共産党府議団レポート

幕引き急ぐ維新・公明 森友学園問題の真相解明はこれから

石川 多枝

 「大阪府において解明しなければいけない大きなことは解明された」―5月31日に開かれた府議会教育常任委員会・森友学園問題集中審議の最後に、維新の会の府議が言い放った言葉です。

 聞いてびっくり、目が点になるとはこのことではないでしょうか。ごみがなかったのになぜ国有地が格安で払い下げられたのか。大阪府が認可に向かって走り続けたのはなぜか。安倍首相や松井一郎知事をはじめ政治家の関与はなかったのか。森友学園問題の真相は現在も何も解明されていません。

「トカゲのしっぽ切り」!?――安倍首相と松井知事の発言 

 今年2月に国有地格安払い下げ問題が発覚してからも、2月22日頃までは、安倍首相も松井知事も森友側を評価し庇護する発言をしていました。ところが2月24日頃から発言が一転します。安倍首相は「(籠池泰典さんは)非常にしつこい」など、これまでとは180度違う答弁に変わります。知事も、自分は被害者だとし、口を極めて森友側だけが悪いように攻撃します(表参照)。

 しかし、大阪府が、私立学校審議会(私学審)に森友学園の財務状況や生徒募集状況などほとんどまともに報告せず、認可・開校に向けて突き進んだことは、私学審の議事録を見ても明らかです。森友学園をかばい開校に向けて便宜を図ってきたのは大阪府であり、松井知事が単なる被害者ではないことは当然です。

私学審会長も協力か    

 私学審では、委員から財務状況や生徒募集への不安などが次々出されます。しかし、梶田叡一・同審議会会長と思われる人物が「GOしないと話はすすみませんので」(2015年1月臨時審議会)などと、事務局とともに認可適当答申へ強く誘導しています。答申後の審議会でも「安倍総理の奥様が名誉校長になられている。きわめてユニークな学校です」と、「昭恵夫人案件」であることをほのめかしています。

 梶田会長が安倍昭恵氏と面識があったことはマスコミでも報道されていますが、2015年9月4日に、梶田会長が学長を務める奈良学園大学を安倍昭恵氏が訪れていたことが、わが党の国会質問で明らかになっています。

 「昭恵夫人案件」だから梶田会長も協力したのではないかと疑惑を持たれても仕方がないのではないでしょうか。

百条委設置反対、教育常任委も開催せず――公明党   

石川多枝府議

石川多枝府議

 2月府議会では、公明党の動きも尋常ではありませんでした。百条委員会設置に猛烈に抵抗し、維新とともに否決しただけではありません。

 府議会教育常任委員会の委員長は5月までは公明党の府議でしたが、私たち共産党が教育常任委の閉会中審査を繰り返し求めているにもかかわらず、代表者会議すら開催せず、5月議会開会ギリギリでようやく委員会開催を承諾しました。しかも「今回は知事質問はなし」と念押しまで行ってきたのです。この公明府議は昨年度の、府議でただ一人の私学審委員でもあります。

 安倍首相は国会開会中の15年9月4日に来阪し(昭恵氏の奈良学園大訪問と同日)、テレビ出演の後、関係者と会食をしました。場所は故・冬柴鉄三公明党幹事長の次男、冬柴大氏が経営する店です。冬柴大氏は、大和銀行(現りそな銀行)豊中支店を皮切りに、高槻支店次長などを務めたのち、2011年に経営コンサルタント会社「冬柴パートナーズ株式会社」(大阪市)を設立し、その代表取締役を務めています。この会社は、「人脈紹介」や「助成金申請援助」を業務内容として掲げています。

 公明党がなぜ、あんなに必死に幕引きを手伝おうとするのか、疑問は深まるばかりです。

知事の関与はなかったのか 

 国会での証人喚問で籠池氏は、元府議の故・畠成章氏が森友学園の監事を務めていたと証言しています。監事とは学校法人の役員であり、畠氏は森友学園側の人間であると言えます。14年4月、国も府も森友学園の認可ありき、土地使用ありきで動き出すまさにそのとき、松井知事はこの畠氏と知事室で面会しているのです。

 私は、学園への2億円の寄付が虚偽だった疑いを森友問題集中審議で指摘しましたが、寄付をしたとされる会社社長は、「畠さんと松井さんは親しい間柄や」と話していたそうです。

 籠池氏が「はしごを外された」と繰り返し語る松井知事の関与が本当になかったのか。この疑問は全く払しょくされていません。維新の会は、かねてから府議団として塚本幼稚園を訪問するなど、森友学園と深く結びついています。

 森友問題集中審議で維新の会の府議は「府はわざと資料を出していないわけではない。国の圧力などなく、基準に照らして適正と判断しただけ」「今後の対策も明確になった。これで府民も納得します」と繰り返しました。しかしいくら声高に叫んでみても、府民の納得は得られません。

 維新・公明による幕引きを許さず、府議会での徹底審議で真相解明をはかるよう全力をつくす決意です。

突然変わった安倍首相と松井知事の発言  

  安倍首相
2月17日

「妻からは(籠池氏の)熱意は素晴らしいと聞いています」
「私の妻は森友学園の教育方針に共感している」(民進党福島議員への答弁)

2月24日 「(籠池氏は)非常にしつこい」
2月28日 (森友学園の)「教育内容は適切ではない」「私は名前を使われた被害者だ」
  松井知事
2月22日 ごみ問題への記者質問に「森友側はうそをついていないと思いますよ」
「近畿財務局の職務怠慢だ」(立ちレク)
2月25日 「森友学園が安定した経営ができないようであれば
認めるわけにはいかないというのが教育庁の立場」
3月6日 「ダブルスタンダードで詐欺的なことになる。信用できない」
3月9日  「財政的に大丈夫ということで私学審をごまかそうとした」
「行政の谷間、縦割りのところで見えないところを
もうすごく悪知恵が働いていると思います」
3月13日 「疑惑解明の責任は森友学園が負っています」
「自分で(認可申請を)取り下げたんだから、僕がはしごをはずしたわけではない。
僕が許可しなかったわけではない」

(大阪民主新報、2017年7月2日付より)

 

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