おおさかナウ

2017年06月04日

都議選ツアーで実感
結び付き生かし勝利必ず

 6月23日告示、7月2日投票の東京都議選での勝利目指す取り組みについて、府委員会の呼び掛けで5月に行われた第1次ボランティアツアーに参加した国政事務所所長・府選挙宣伝部副責任者の伊木知史さんの寄稿文を紹介します。

国政事務所所長・府選挙宣伝部副責任者 伊木知史

 大阪府委員会は5月24日から26日の3日間、東京都議選ボランティアツアーを実施。大型バス1台をチャーターし、45人が参加しました。

都議選を府党全体の取り組みに

伊木知史さん

伊木知史さん

 今、日本共産党は全党を挙げて、党創立95周年記念の7月31日までに二つの大仕事に取り組んでいます。第1は、党大会決定全党員読了、総選挙を目指す党勢拡大で前回総選挙時を回復・突破すること。第2が東京都議選に、全党が「わがこと」として取り組み、必ず勝利することです。府委員会は、3月からのオルグ派遣、募金、支持拡大などに取り組んできました。

 今回のツアーは、都議選活動を経験した参加者が地域に報告し、府党全体の活動に広げようと行いました。安倍首相の9条改憲発言や、共謀罪が衆議院で強行される中、参加者からは、「昨日衆議院で共謀罪が通されて怒っている!頑張りたい」「48年ぶりの都議選支援。頑張ります」「憲法の改悪反対を訴えたい」と、安倍政権への怒りが出されました。

憲法、豊洲、暮らし福祉焦点に

 都議選は、前回、党が獲得した17議席の絶対確保と新たな議席を勝ち取ることが求められています。

 今回のボランティアは8議席を11人で争う大田区で行いました。3日間大作戦決起集会で岡田克己大田地区委員長は、「都議選の焦点は、憲法を守ること、豊洲市場への移転問題、そして暮らしと福祉を守ること。どの問題でも自民・公明対共産の構図です。共産党は現在1議席。勇退する都議から議席を引き継ぎ、1議席から2議席を目指します。何としても勝ち抜く決意。大阪の皆さんとも力を合わせて取り組みたい」と熱く訴えました。

 参加者は訴えに応え、9人いる区議のブロックで、できたばかりの揃いのTシャツを着て、ハンドマイクで街頭演説、ポスターのお願い、宣伝カーでの宣伝などに取り組みました。3日間でのべ46隊の宣伝隊が辻々で活動し、対話は200人以上、街頭スポットは1200回を越えました。宣伝カーは、3日間で15台運行し区全域に音の宣伝を広げました。

 対話では「築地に残ったとしたら何年かかるのか」「豊洲問題は、小池知事の態度はよく分からない。もっとちゃんとやってほしい」など、豊洲問題への関心の高さを感じました。「憲法9条守って。共産党が頼り」、「加計学園問題を徹底追及してほしい」、「安倍は悪い。今の政治はひどい。大変だろうが頑張って」など、共産党への期待と信頼が出されました。

 対話になった青年から「仕事がなく水道代も携帯代も払えない」と相談があり、地元区議の生活相談につなげると、青年が翌日事務所を訪れ「つなぎの仕事がみつかり、生活の見通しが出てきた」と涙を流しながら礼を言い、事務所開きに参加する経験も生まれました。若い世代の中での貧困の広がりを実感し、実態に応える共産党の値打ちが光った瞬間でした。

 同時に「選挙あるの?(勇退する)かちさんから変わるんですか」「2人出すの大丈夫?」「候補者の名前は?」など、まだまだ共産党の知名度が低く、宣伝を広げることが重要だと感じました。

 最終日、大田地区委員長は「選挙情勢を変化させつつあります。地域の8議席の内7議席が改憲勢力。力関係を変えるには、共産党が2議席とることが最大の力になる。絶対に勝ち抜く。今後もお力をお貸しください」と時折声を詰まらせながら、何としても勝ち抜く決意を訴えました。

共産党の躍進が情勢変えてきた

 3日間を通じて参加者から「都議選は改憲勢力との対決だと実感。地域で報告し、さらに応援を送れるように体制を作りたい」「東京だけのことではなく、日本全体の問題と位置付け、大阪でもやれることを精一杯やろうと呼び掛けます」など出されました。私自身も、都議選の焦点「憲法、豊洲、そして暮らし福祉」は全国的焦点で、全国的意義のある闘いだと実感しました。

 私は2013年から大阪国政事務所で仕事をするようになり、当時は候補者だった辰巳孝太郎秘書、現在は辰巳参院議員秘書と国政事務所所長をしながら、選挙宣伝部の仕事もしています。前回都議選躍進後、13年参院選で大阪選挙区では15年ぶりに党の議席を奪還、14年総選挙、16年参院選躍進と都議選での躍進が、情勢を大きく変えたことをリアルに経験しました。

 戦争する国へ改憲を目指し、暮らし福祉を壊す安倍政権を打倒し、自民・公明・維新の改憲・悪政連合を少数派にするために、野党共闘を発展させ、国政で共産党を躍進させるために、都議選勝利は重要だと改めて思いを強くしました。

 今後も府党として、多くの宣伝ボランティアを派遣すること、何より一人一人の結び付きを生かし支持を広げることを呼び掛けています。私自身も、わがこととして、都議選勝利に全力を尽くします。(いき・さとし)


 

(大阪民主新報、2017年6月4日付より)

 

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