おおさかナウ

2014年06月29日

日本国憲法 世界に先駆け戦力放棄宣言
〝60年以上がたっても古いどころか新しい〟

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 集団的自衛権の行使容認を許さず、憲法を守り生かそうと22日、東京で「若者憲法集会」が開かれました。集会を呼び掛けた大阪平和委員会の鈴木久さんに手記を寄せてもらいました。

メディアの注目を集め

 梅雨空のしとしとと降る雨の中、全国から目標を上回る1056人の若者が集い、若者憲法集会が開催されました。
 大阪からは、民青同盟、平和委員会青学部などから高校生・学生含む32人が参加。行きは夜行バスで早朝に東京に到着し、朝から靖国神社を見学しました。
 午前中は8つの分科会があり、午後2時から全体集会、5時から渋谷に移動し、集会とデモ行進を行いました。全体集会とデモの模様は夜のNHKニュースでも流されるなど、15社以上のマスメディアが取材し注目を集めました。
 600人を見込んでいた分科会は、どの会場も大幅に想定を超え、参加者の半分以上が立ち見がでるぐらい大盛況で、午前中から熱気と活気にあふれました。

知憲と発憲で憲活して

now20140629suzuki03 いよいよ若者憲法集会本番。オープニングは、集会のプレ企画として、私たち大阪平和委員会が、5月3日に大阪のアメリカ村で行った若者憲法アンケートの動画から始まりました。集会の活動交流でも、トップバッターとしてこの憲法アンケートを紹介しました。
 平和委員会は憲法を知らせる「知憲」の活動と、自分の好きな憲法の条文を発見し、発信する「発憲」、この2つを総称した「憲活」の活動を行っています。
 集会では全国でも5月3日「若者憲法アンケート」を行いましょう!!と呼び掛けました。来年は同時期に、国連ニューヨーク本部でNPT(核不拡散条約)再検討会議が開催されますが、核兵器廃絶の運動とも連帯し、日本に残る全国の仲間とも連携し、全国5カ所以上で500人以上の青年に憲法アンケートを行いたいと思っています。

武器不所持が身を守る

 集会のメイン企画は、2004年、イラクで人質になった高遠菜穂子さんと若手弁護士の黒澤いつきさんのシンポジウム。高遠さんはイラクの支援活動を再開し「戦場では武器を持っていると撃つか撃たれるか。戦場の常識は撃たれる前に撃つこと。だから、自分を守るのは武器を持たないこと」だといい、日本国憲法の必要性を語りました。黒澤さんは「憲法の紙芝居」で憲法の素晴らしさを語りました。

ノリノリの楽しいデモ

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 集会後は場所を渋谷の宮下公園に移し、サウンドカーを先頭に、「憲法活かそう」「戦争反対」と音楽や鳴り物、様々なプラカードを持ち、休日でにぎわう渋谷の街を800人の若者で1時間パレード。沿道からの反応は上々。参加者もノリノリの楽しいデモになりました。
 最後に私は、憲法を活かすために次の2つのことを訴えたいと思っています。

 

侵略戦争の反省の下に

 1つは、世界中のどこの国の憲法でも「人が人を傷つけ殺すことは犯罪なのに、戦争が正当化されるのはおかしい。戦争は犯罪行為だ」ということ。
 2つ目は、憲法前文の「平和的生存権の完全実施」をしたい。「全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」。日本国憲法は日本国民のものだから、出だしは「日本国民は…」で始まりますが、前文、103条の条文のうち、唯一「全世界の国民…」とはじまるのはここだけです。日本国憲法でありながら、世界のことまで考えているのです。
 つまり、日本の平和は日本だけでは実現できない。すべての国が平和になることが前提です。そのために、侵略戦争の反省のもと、世界に先駆け、戦力の放棄を宣言したはずです。日本国憲法は60年以上たった今、古いどころか間違いなく新しいと思います。

憲法違反の総理大臣だ

 最後に安倍首相に言いたい。あなたは「憲法を変えることが歴史的使命だ」というが、本当の戦争を知っているのか。戦地に行ったことがあるのか。戦争体験者の話を聞いたことがあるのか。それでも戦争をしたいというのならば、自ら最前線に行くべきだ。自分は「最高責任者」といい、安全地帯で指示をし「若者を駒のように戦場に送る」つもりだろう。断ったら「懲役300年?!」。あなたは、憲法99条を知っているのか?政治家、行政の長は憲法を遵守する義務があることを。憲法を変える権利を持つのは国民だけなのだ。憲法を変えたいけど国民が反対するから閣議決定で憲法の解釈を変えるなどと、言語道断。まさに憲法違反の総理大臣ではないか。あなたに分かってほしい。私たち青年は当然のこと、あなたも、あなたの家族も戦争で犠牲になってほしくないと思っていることを。そして、今こそ戦争の連鎖を断ち切り、世界平和へ向け、先進的な日本国憲法を実践する先頭にたってほしい。そう訴えたい。

すずき・ひさし
若者憲法集会呼びかけ人
日本平和委員会青年委員会責任者
大阪平和委員会副理事長・同青年学生部顧問

 

(2014年6月29日付「大阪民主新報」より)

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