日本の政治の新時代 大阪から前に
日本共産党府委が第75回府党会議
安倍政権打倒・維新政治打破へ決意新たに
日本共産党府委員会は12日、第75回府党会議を開きました。1月の第27回党大会を受け、「大阪から日本の政治の新しい時代を前に動かそう」をスローガンに、①来るべき総選挙で野党と市民の共闘の力で「改憲勢力3分の2体制」を打破し、自公と維新を少数派に追い込む②日本共産党の第3の躍進を大きく発展させる「2つの大目標」に挑戦する総合計画を全員一致で決定するとともに、新役員を選出しました。
豊かな展望はらむ大阪
報告した山口勝利府委員長は、第27回党大会がこの3年間の国民のたたかいと日本共産党の躍進が、安倍自公政権とその補完勢力(維新)に、野党と市民の共闘が対決する「日本の政治の新しい時代が始まった」ことを解明し、この「新しい時代」を本格的に前に動かし、野党連合政権をつくるために全力を挙げることを呼び掛けたと指摘。
大阪では自民党政治の行き詰まりが早くからあらわになり、国政では公明、維新が自民党政治を補完し、大阪の地方政治では維新が反動の中心に座ってきた中で、府党組織が「反維新」の共闘と、野党と市民の共闘を切り開いてきたと強調。「全国のどこよりも激しいたたかいが展開され、未踏の複雑さ・厳しさと同時に、新しい政治を開く豊かな展望をはらんでいる」と述べました。
たたかいと共同さらに
山口氏は、安倍政権を打倒へ戦争法廃止や格差と貧困をただす経済民主主義の改革はじめ国政各分野での重点・緊急課題でのたたかいと共同を発展させるとともに、維新政治に終止符を打つたたかいに言及。▽年金カット、環太平洋連携協定(TPP)、カジノ強行など安倍政権の暴走に加担する安倍政権の別動隊としての維新の正体を府民的に浮き彫りにする▽「大阪市つぶし」を許さない一点で共同し、法定協議会づくり・再住民投票を断固ストップさせる▽府民要求に根差し、各層で暮らしと教育、文化、民主主義を守るたたかいを進め、「明日の大阪」への展望を太く打ち出す――など5つの分野を挙げました。
共闘前進と党の躍進を
国政選挙では①野党共闘の勝利と日本共産党の躍進、②大阪で比例代表80万票・20%以上の得票と小選挙区必勝区(第1次=3・4・5区)での勝利を一体に追求する活動方向を提起。2019年の統一地方選に向けて総選挙と一体に取り組みを強化することや、今秋の堺市長選はじめ中間選挙の一つ一つで、住民が主人公の自治体らしい自治体の発展へ、保守・無党派層と力を合わせて奮闘しようと呼び掛けました。
最後に山口氏は、質量とも強大な日本共産党の建設へ、第27回党大会成功を目指す党勢拡大大運動の到達点や教訓に触れ、「この流れを中断させず、2月から発展させよう」と述べるとともに、全党挙げて労働者と若い世代の中で党をつくろうと訴えました。
辰巳孝太郎参院議員と清水忠史衆院議員が、国会報告と決意表明を行いました。
野党連合政権へ力を合わせよう
新府委員長に柳利昭氏
府党会議では82人の府役員を選出しました。第1回府委員会総会で、新委員長に柳利昭氏、二役と常任委員を選出しました。府委員長に柳利昭氏を選びました。
あいさつした柳氏は、「来るべき総選挙に必ず勝利して、野党連合政権に向かう大きな第一歩を開くため、大会決定の全面実践へ2月から日本の政治で初めて、自民党政治を本格的に転換する野党連合政権をつくる可能性を現実のものとするために、力を合わせよう」と強調。第27回党大会決定と府総合計画の全面実践へ、2月から前進を切り開く決意を語りました。
新常任委員は次の通り(敬称略)。
委員長=柳利昭(新)、書記長=駒井正男(再)、副委員長=太田いつみ(再)、中村正男(新)、常任委員=大西淳子、小谷三鈴、小林裕和、正垣伸夫、谷藤久、中野敏、渡部結(以上再)、伊木知史、今泉和之、角井勇樹、長谷川良雄(以上新)。
野党代表が初出席・あいさつ
自由党・渡辺義彦氏
社民党・長崎由美子氏
今回の府党会議では史上初めて野党の代表が出席し、あいさつ。野党共闘の発展を象徴する歴史的な場となりました。
目指す山は同じ
自由党府連代表の渡辺義彦前衆院議員は、政党の活動を登山にたとえ、「目指す山は国民の幸せ、平和、人権、日常生活を重視した政治。(共産党とは)今まで違う山を登っていると思っていたが、六合目くらいで出会い、同じ山を登っていることが分かった」とユーモアを込めて切だしました。
「自立と共生が自由党の理念」と渡辺氏。「自立とは独立。共生とは共に手をたずさえる平和。国民のための政治をするか、一握りの人たちのための社会をつくるのかの選択」だとし、来るべき総選挙で安倍政権と維新を打ち破るためにスクラムを組み、市民と各党支持者が交流することで必ず政権交代を達成しようと述べました。
手をたずさえて
社民党府連の長崎由美子幹事長は、昨年の参院選の1人区で野党共闘が実現し、社民党大会で初めて共産党の志位和夫委員長があいさつしたことを振り返り、「野党共闘のうねりをつくり出すことは、社民党や共産党のためだけでなく、やりたい放題の安倍政権、維新政治を食い止めるため」と話しました。
長崎氏は大阪でも戦争法廃止の総がかり行動が発展してきたことを示し、「野党と市民の共闘の発展には日ごろから交流し、互いの違いではなく、共通点を見つけ、誰が敵かを見据えることが大切」と強調。「みなさん、手をたずさえて頑張っていきましょう」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2017年2月19日付より)