おおさかナウ

2026年02月28日

カジノや夢洲開発などに巨費
大阪市予算案 3度目の都構想狙う

 大阪市は2月19日、2026年度当初予算案を発表しました。一般会計は2兆1882億円で、25年度から1573億円(7・7%)増え、6年連続の増となり、特別会計を含む全会計の予算総額は3兆7991億円(5・2%増)。カジノを核とする統合型リゾート(IR)の開業や夢洲開発に巨費を投じる一方、長引く物価高から市民生活を守るための、市独自のまともな対策は見当たりません。

市税の収入は過去最高だが

 大阪市にお金がないのではありません。市税収入は、過去最高の9105億円(6・7%増)を見込みます。1人当たりの税額の増などにより、市民税は373億円(10・0%)増の4108億円、家屋の新増築などで固定資産税・都市計画税は4326億円(4・2%増)となっています。
 市の借金に当たる市債発行額は1352億円(18・0%増)で、全会計の市債残高(26年度末見込み)は2兆7766億円と、ピーク時(04年)の5兆5196億円からほぼ半減。貯金に当たる財政調整基金は3098億円に積み上げます。

巨大開発に税を振り分けて

 こうした財政力を振り向ける先は、カジノや巨大開発です。30年秋ごろのIR開業に向け、「理解促進」などの取り組みに6100万円、ギャンブルなど総合的な依存症対策支援事業に2億8900万円を計上。夢洲の万博跡地の開発に向けた検討調査に1億5300万円、夢洲の基盤整備に124億500万円(うち一般会計は2億100万円)を盛り込みました。
 鉄道建設では、なにわ筋線事業に102億3300万円のほか、夢洲へのJR桜島線の延伸など新たな3路線の事業化に向けた検討調査1100万円も計上。高速道路では淀川左岸線の2期事業に509億4千万円、延伸部事業に4億円を投じます。

都構想が前提の副首都構想

 横山英幸市長(大阪維新の会代表代行)は、吉村博文知事(同代表)と仕掛けた出直しダブル選(2月8日)で当選したことで、大阪市廃止の「都」構想の「設計図」づくりに「一定の信任を得た」として、3度目の住民投票を狙っています。
 今回の予算案では、自民・維新の連立合意に、「都」構想を前提とした「副首都」法案の成立が明記されていることを踏まえ、「副首都・大阪」の理解促進のための情報発信などに3千万円を計上しています。
 介護保険料(1人当たり月額基準額)は全国最高の9249円。介護予防活動などは進めますが、負担軽減には背を向けています。国民健康保険料(1人当たり平均年額保険料)は17万7471円(0・2%増)です。
 市は24年9月から、第2子以降の保育料を無償化していますが、ことし9月から第1子にも拡大。大阪市内でも水道管の老朽化による漏水事故が相次いでいることを受け、上水道管路の更新ペースの引き上げなど対策強化に364億円も盛り込んでいます。

(大阪民主新報、2026年3月1日号より)

 

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