自民党政治を大本から変えよう
大阪革新懇が野党共同街宣
自民党の高市早苗新総裁の誕生に続き、公明党が自民党との連立を離脱するという激動の情勢の中、「自民党政治はもう要らない、維新政治NO!」と、進歩と革新をめざす大阪の会が12日、大阪市都島区のJR・京阪京橋駅前で「希望をひらく立憲野党の共同街宣」に取り組みました。
共産・立憲・社民が訴え
大阪革新懇代表世話人の荒田功氏の司会で、日本共産党の辰巳孝太郎衆院議員、立憲民主党府連代表の森山浩行衆院議員、社民党府連の長崎由美子代表、市民連合高槻・島本呼び掛け人の二木洋子氏が訴えました。
いまこそ野党の頑張りが必要だ
辰巳氏は、公明党が連立政権から離脱したことで、1999年から26年続いた自公体制が破綻したと強調。離脱の大きな理由は「政治とカネ」だが、「『しんぶん赤旗』の裏金スクープと、お金に清潔な政治を求める国民の思いが、激動の政治をつくり出した。政治は1票で変わる」と話しました。
自民党の高市氏は外国人を敵視して排外主義をあおる危険な政治家だが、簡単に首相になれない状況になったと指摘。「同時に、自民党政治である限り、国民の思いを政治に反映させることはできない。腐り切った自民党政治を大本から変える野党の頑張りが必要。日本共産党は全力を尽くす」と決意を語りました。
新たな枠組みで政治を変えよう
森山氏は、13日閉幕の大阪・関西万博に触れ、「多くの国から人が来る機会があることに反対しないが、多くのお金を使ってあの場所(夢洲)でやる必要があったのか」と指摘し、しっかり検証し、大阪で民主主義を取り戻したいと表明。公明党の連立離脱について、「いままでの政治を変える大きなチャンスだ。新たな枠組みで政治を変えよう」と話しました。
国民を弾圧する「スパイ防止法」
長崎氏は「憎しみと差別をあおり立て、それを力にする政治に対抗するのが、ここにいる立憲野党だ」と強調しました。かつて治安維持法によって、牧師だったおじが拷問を受けたことを紹介。参政党や高市氏が狙うスパイ防止法は、治安維持法のように国民を弾圧する狙いがあるとし、「この流れを止めるため、市民と野党が手を取り合おう」と呼び掛けました。
大軍拡を許さず排外主義に反対
二木氏は、今夏の参院選でも32ある1人区のうち、17で野党が候補者を一本化して12で勝利したことなどに触れ、「市民と野党の共闘の力が、自公を過半数割れに追い込んだ」と力説。「戦争する国」づくりのための大軍拡に反対し、参政党などの排外主義の流れと断固たたかう決意を述べ、「ここにいる野党がそれぞれの力を発揮して共闘を。私も市民の立場で頑張っていきたい」と話しました。
「戦争する国」にさせてはならぬ
大阪革新懇代表世話人の藤永延代・おおさか市民ネットワーク代表があいさつし、「日本を『戦争する国』にしてはならない」と力説。来年度予算の概算要求で軍事費は8兆8400億円で、武器購入のための借金も6兆円だとし、「こんなお金の使い方は許せない。教育や子どものために使うべき。市民と野党の共闘で、国民が輝いて生きていける政治にしよう」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2025年10月19日号より)
