2025年10月11日
走れ! コータローレポート
根拠崩れた8億円値引き
国交省大阪航空局が、森友学園の敷地内に埋設されたごみの量が、当初の4分の1であることを調査で明らかにしました。国有地8億円値引きの根拠が崩れました。
しかし私にとっては正直今ごろ何を言っているのか、という思いです。元々敷地内に8億円相当のごみなどないことは明らかでした。現地のボーリング調査でも3メートル以深は沖積層であり、家庭ごみが地下9・9メートルまでぎっしりと詰まっている事などあり得ません。私が国会論戦で証明してきた通りです。
なぜこのようなごみ量の捏造が行われたのか。それは政府が森友学園にどうしても格安で払い下げたい理由があったからです。資金に乏しかった学園は当初買い取りではなく異例の貸付契約を国と交わします。ところが2700万円の年間賃料は1年目から滞納。このままでは10年後までに買い取りするという契約は不履行となり、土地の返還が求められ小学校建設は頓挫します。そのような事態を絶対に避けたかったのが政府の思いです。なぜなら首相の妻である安倍昭恵氏が小学校の名誉校長を勤めていたからです。そこでごみ量を過大に見積もり、事実上タダ同然で学園に払い下げたのです。
籠池氏が「いい土地ですから前に進めてくださいと昭恵氏が言った」と近畿財務局に伝えた日以降に契約がトントン拍子に進み、最後は捏造で過大な値引き。この日の応接録は未だに欠落したままであり真相解明が必要です。国会で引き続き頑張ります。(たつみ・こうたろう 日本共産党衆院議員 次回は11月9日号に掲載)
(大阪民主新報、2025年10月12日号より)