2025年08月30日
15年後に府立高32減へ
府教委「改革」案 〝適正数を試算〟
大阪府教委は26日に教育委員会会議を開き、府立門真西高校(門真市)、府立懐風館高校(羽曳野市)の2校を2027年度に募集停止し、廃校にする方針を示しました。また15年後の府立高校の適正数を104校(現在から32校減)程度と試算した「府立高校改革アクションプラン(案)」とともに審議し、11月の教育委員会会議で最終決定するとしています。
門真西・懐風館 27年度に募集停止
府立2高校の募集停止方針は、3年連続定員割れした府立高校を「再編整備」対象とする「府立学校条例」(2012年施行)と、27年度までの5年間に9校を生徒募集停止する「府立高校再編整備計画」に基づくもの。
「大阪の府立高校を守る会」は、「自転車で通える地域の公立高校が失われ、学ぶ権利が侵害される」とする見解を発表しました。府教委自身が、「就学セーフティネット」として進学予定者数を上回る募集定員を設定しているとし、志願倍率を問題視するのは整合性がないと指摘。学校間競争をあおる施策を転換し、少人数学級による教育条件改善に踏み出すよう求めています。
今後15年で32校を減らすとした「アクションプラン案」について「見解」は、「1学級40人1学年7クラスが前提で全国的に見ても過大・過密」とし、30人学級を実現すれば、1校も減らす必要がないとしています。
9月20日に決起集会
守る会は9月20日(土)午後1時半から大阪府教育会館(たかつガーデン)で「高校つぶしではなく30人学級実現!決起集会」を開きます。
(大阪民主新報、2025年8月31日号より)