2025年06月07日
万博遠足で熱中症 早急に対応を
教職員団体 府教委に申し入れ
学校からの万博遠足で熱中症が起きている問題で、大阪教職員組合、大阪府立高等学校教職員組合、大阪府立障害児学校教職員組合は各委員長の連名で5日、水野達朗教育長宛てに早急な対応を求めて申し入れを行いました。
大教組によると、気温が30・5度になった5月22日、万博会場内で、小学2年の児童が重度熱中症の症状を起こし、目がうつろ、発熱と悪寒、うとうとし、救護室で意識を失うように眠りました。小学4年の児童3人も帰校中に軽度の熱中症になりました。
翌23日は、中学2年の生徒が気分が悪くなり、救護室に行きました。しかし、利用は「最大20分間」と言われ、20分休んだ後、大屋根リング下の硬いベンチに横にならざるを得ませんでした。
申し入れには、大教組の山地麻衣副委員長と米山幸治書記長が出席し、教育総務企画課が応対。
山地氏らは、会場では日影が少なく、屋内での休憩所がなく、熱中症救護も十分に受けられないとし、本格的に暑くなる中で重大な熱中症事案が発生する恐れがあると指摘。府教委として緊急に、①救護施設充実、②冷房完備で休養できる場所の確保、③日陰の場所確保、④熱中症や疑いがある児童生徒の連絡を受けたときの対応を各校に明示する、⑤暑さ指数が高い場合は、万博遠足中止の判断をすることなどを求めました。
(大阪民主新報、2025年6月8日号より)