おおさかナウ

2025年05月10日

9条持つ憲法で平和実現を
大阪総がかり集会に3500人

 パレードする人たち=3日、大阪市北区内


パレードする人たち=3日、大阪市北区内

 憲法施行から78年を迎えた3日、憲法を守り生かそうと「かがやけ憲法! 平和といのちと人権を おおさか総がかり集会」(実行委員会主催)が大阪市北区の扇町公園で開かれ、3500人が参加しました。
 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の中村桂子准教授が、「被爆80年 核のタブーの原点に立ち返る」と題して特別スピーチしました。
 中村氏は、核保有9カ国が持つ核兵器の現状について、いつでも使用できる現役核弾頭が増加傾向にあり、小型・精密な新型核弾頭に日々置き替えられていると指摘。「たった一発の核兵器によって、どれほどの苦しみを長期間及ぼすことになるかを想像できる人々を、一人でも多く世界に増やさなければならない」と述べました。
 中村氏は、核兵器禁止条約が作られた意義を述べ、〝核抑止〟が安全を守るとの考え方こそが楽観論に過ぎないと指摘。「地球上で唯一の戦争被爆国として、戦争放棄を明記した平和憲法を誇る国として〝核兵器廃絶こそが人類を救う道〟だと信念を持って対話を続けよう」と呼び掛けました。
 日本共産党、立憲民主党、社会民主党、れいわ新選組の代表があいさつ。日本共産党から辰巳孝太郎衆院議員と清水ただし参院大阪選挙区候補が登壇し、辰巳議員は、石破政権が改悪を狙う日本学術会議法の前文には、侵略戦争の反省の下で制定された憲法の精神が書き込まれていると強調。平和主義を否定する憲法つぶしを許してはならないと訴えました。
 戦争させない1000人委員会の米田彰男共同代表、大阪憲法会議の丹羽徹幹事長があいさつし、市民グループの代表らがスピーチ。参加者全員がポテッカーを手に「止めよう大軍拡」「生かそう憲法」と唱和。大阪市内をパレードしました。

(大阪民主新報、2025年5月11日号より)

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