2025年04月12日
山下よしきのあったかエッセイ
この声に応える政治家でありたい
春の陽気に包まれた滋賀県草津市で街頭演説(3月22日)。現場のみなさんと取り組んできた特別支援学校のことを訴えました。
「特別支援学校の寄宿舎が潰されそうとしている」
自分では身の回りのことができない障害のある子どもたち。親だけでは子どもの成長を支えられない。そういう方々のために寄宿舎があります。
子どもたちが支援学校から帰ってきたら、寄宿舎の指導員の方が「お帰りなさい」と迎え、部屋で着替えをしてもらう。一緒にお風呂に入る。こうして、ひとりひとりの障害のある子どもたちの成長を支えています。私は寄宿舎が素晴らしい役割を果たしていることを学び、文科大臣に質問。「大事な仕事だ」との答弁を得ることができました。
その後、特別支援学校で、生徒が増えて1つの教室をカーテンで間仕切りして2クラスで使っていると聞き、現場に急行しました。これはおかしいと、当時の安倍首相に質問。「放置するつもりはない」との答弁をきっかけに、特別支援学校にも設置基準を作らせることができました。
寄宿舎のお話を聞いたお母さんから「娘は卒業し、施設に入所しています。定期的に自宅に帰ってきますが、卒業した子どもたちの行き場がない。この人たちを生涯支えることができる社会や政治にしてほしい」と切々と訴えられました。またひとつ課題をもらいました。この声に応える政治家でありたい。
宣伝カーの上でマイクを握りながら、議員魂に火がついたのでした。(やました・よしき 日本共産党参院議員 次回は5月11日号に掲載)
(大阪民主新報、2025年4月13日号より)