2024年03月30日
夢洲本来の趣旨に立ち返れ
建設港湾委員会 井上浩議員が主張
井上浩議員は11日の建設港湾委員会での質問で、北港テクノポート線(南ルート)の事業費や採算問題について取り上げました。
北港テクノポート線は、地下鉄中央線のコスモスクエア駅から延伸し、2025年大阪・関西万博の会場となる大阪湾の埋め立て地、夢洲の新駅とを結ぶ路線です。事業費は、鉄道を通すために大阪市が整備するインフラ部334億円と、大阪メトロが整備するレールや電気設備など201億円の計535億円。開業予定は来年1月末です。
井上氏は万博終了後、夢洲でカジノを核とする統合型リゾート(IR)の開業が予定される2030年秋までの5年間の「空白期間」について、北港テクノポート線に関する大阪メトロの収支見通しをただしました。
大阪港湾局は、夢洲の既存の物流施設の従業員約300人や、1日当たり数千人規模のIR工事関係者の鉄道利用が見込まれると答弁。一方で、「IR開業後も含め長期的な収支は成り立つと大阪メトロから聞いており、港営事業会計への影響はないと考える」と説明しました。
井上氏は「(収支の問題を)ブラックボックスに閉じ込めてはならない」と強調。万博やIRのための夢洲開発を進めるのではなく、廃棄物の最終処分場と物流拠点という夢洲本来の趣旨に立ち返るべきだと主張しました。
(大阪民主新報、2024年3月31日号より)