おおさかナウ

2015年08月02日

守口市
維新顧問・西端市長が〝子ども追い出し計画〟
市立幼稚園(5園)・保育所(11園)を全廃
わずか3園(認定子ども園)に

一方的であまりに急
保護者ら計画撤回求め運動

 守口市の子ども・子育て施策をめぐり異常な事態が起きています。4年前に大阪維新の会推薦で初当選した西端勝樹市長は、市立幼稚園と市立保育所の大規模な廃止・統合計画を一方的にまとめ、市の審議会に諮問。今年度末で廃園とされ、年少児が追い出される幼稚園もあるだけに、保護者らが「到底受け入れられない」として撤回・見直しを求める運動に立ち上がっています。

何でも民営化の市長

維新市長の一方的な市立幼稚園・保育所の廃園計画の撤回・見直しを求め記者会見する「存続を求める会」のママさんたち=7月24日、守口市役所内

維新市長の一方的な市立幼稚園・保育所の廃園計画の撤回・見直しを求め記者会見する「存続を求める会」のママさんたち=7月24日、守口市役所内

 西端市長は7月3日の守口市すこやか幼児審議会に、市立幼稚園・保育所の再編整備基本計画(案)を諮問。市立幼稚園5園を全廃、市立保育所も11園を廃止して、市内でわずか3カ所の市立認定こども園に再編するというものです。
 今年度から子ども・子育て支援新制度が始まっている中、「就学前の教育・保育サービスは、民間事業者からの提供を基本とする」と“何でも民営化”を前面に打ち出し、市立幼稚園・保育所は集約化して認定こども園とすることを盛り込んでいます。
 市東部のとうだ・おおくぼ・にわくぼの3幼稚園は今年度末で廃園して「一時統合園」とした上で、2018年から市立認定こども園に。市中部のやくも幼稚園は2016年度末に閉鎖、市南部のとうこう幼稚園も2017年度末に閉鎖するというもの。市は8月末まで計5回の審議会やパブリックコメントを経て成案にするとしています。

100人以上が
議会傍聴に

 20日開かれた第2回審議会には、突然の廃止・統合計画の発表に驚いた幼稚園・保育所の保護者70人以上、幼稚園教諭や保育士らも30人以上が傍聴に詰め掛けました。

3日で署名6千筆超

配慮のない
冷酷な計画

守口市の計画案で今年度末の廃園が狙われているにわくぼ幼稚園

守口市の計画案で今年度末の廃園が狙われているにわくぼ幼稚園

 さらに5幼稚園のPTA、5保育所の保護者会役員が「市立幼稚園・市立保育所の存続を求める会」を結成しました。「今年度末から廃園が始まり、多くの在園児が追い出される。親の選択権を奪い、子どもの成長にまったく配慮しない冷酷な計画には反対」と、存続署名運動に取り組むことを決定。わずか3日余で6058筆を集め、24日に審議会に提出しました。
 署名提出後に記者会見したPTA役員からは、「4月に入園する前には何も聞かされていなかった。それからわずか3カ月、いきなり年度末で廃園と言われても納得できない。園児本人や保護者に混乱を与え、負担をかけるもの。もっと時間をかけて説明すべき」(とうだ幼稚園)、「ことし創立50年を迎え、5年前に耐震工事も完了。八雲小学校に隣接していて地域と児童との交流もあり、安心して通わせられる。いまあるものを壊すのではなく、少しずつ良くしていくのが筋です」(やくも幼稚園)などの声が相次ぎました。
 存続を求める会代表幹事の一人で、おおくぼ幼稚園PTA役員の岡本晶子さん(43)は「事前の説明もないのに、あまりに急な廃園計画で到底受け入れられない。認定こども園もどういうものになるのか分らない中で、一方的に幼稚園をつぶすのはおかしい。保護者の要望などを無視してきた市の責任は大きい」と厳しく批判しました。

「存続を求める会」に寄せられた保護者の声

騙されたとしか

○…「納得できないのは準備期間はまったくないこと。子どもたちや来年度に入園希望の子どもたちのことを考えていません。廃園・統合に反対する以前の問題で、入園前に分かっているのと、入園後に分かるのとはまったく違います。入園した幼稚園で卒園できないなど、騙されたとしか言いようがありません」(にわくぼ幼稚園)

子の心どうなる

○…「『子どもたちの教育のため』と訴えられても、自分たちが選んだ楽しい園をなくされ、卒園できないことを子どもたちに聞かれたとき、何と言うのでしょう。悲しすぎます。近い目標を閉ざされた子どもたちの心はどうなるのでしょう」(おおくぼ幼稚園)

市の責任果たせ

○…「いまのような強行的な進め方は、在園児、保護者、先生方への裏切り行為です…現在の年少児の保護者は現状の園を希望して入園し、市も現状の園への入園を許可したものであり、現在の年少児の卒園は、市の責任として当然だと思います」(とうだ幼稚園)

市長選の一大争点に
〝無理・無駄・無謀の典型〟
ちゃばた候補「計画白紙に」

 守口市立幼稚園・保育所の廃園問題は、2日投票の市長選でも一大争点になっています。西端市長と一騎打ちの選挙戦をたたかう「未来を創る守口市民の会」副会長のちゃばた保夫候補(67)=無所属=は、「市民に負担や押し付ける無理・無駄・無謀な維新暴走政治の典型が、幼稚園・保育所の廃園」と強調。「子どもを追い出すという冷たい仕打ちをしてまで廃園を強行することは断じて許せない」と批判し、乱暴で拙速な廃園計画を白紙に戻すと公約しています。

(大阪民主新報、2015年8月2日付より)

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