ダブル選勝利へ草の根から共同を
大阪市をよくする会 年次総会開く
大阪市をよくする会(よくする会)が14日夜、大阪市中央区内で2015年度幹事会(年次総会)を開催。5月の住民投票に勝利し大阪市を存続させたたたかいの意義を確認、11月の府知事・大阪市長のダブル選に向け、新しい大阪市をつくる共同を強める運動方針を採択しました。
住民投票勝利のたたかいに確信持とう
明るい民主大阪府政をつくる会(明るい会)の川本幹子代表常任幹事・新婦人府本部会長が連帯あいさつ。戦争法案廃案のたたかいを強め、ダブル選で橋下・維新政治にとどめをと述べました。
福井朗事務局長が報告。住民投票後、「大阪都」構想の制度設計を行ってきた「大都市局」が廃止、受け皿の「府市連携局」設置も維新以外の反対多数で否決、カジノ誘致調査費は大阪市議会で大幅削減、府議会では全額削除となったと述べました。
また、日本の侵略戦争を美化する育鵬社中学校教科書採択の動き、市立幼稚園廃止(3園)と民営化(6園)や市立保育所民間移管が狙われ、市営地下鉄・市バス民営化も予断を許さないと指摘。
昨年6月の年次総会以来の活動に触れ、大阪市つぶし反対の共同が住民投票勝利に結実したが、よくする会に結集する勢力の一貫したたたかいがあったことに確信を持とうと述べました。
運動方針では「共同・連帯・学習・草の根」をキーワードにダブル選勝利への奮闘を提案。住民投票での共同強化へ、住民投票記録集(別項)などを届けながらの懇談、共同の学習会、行政区連絡会の日常活動など挙げました。
地域・団体代表からは「市営交通を守る会が民営化反対署名開始。市交通局提出の要望書では民営化前提の施策をやめ、住民の利便・安全・安心の交通政策を求めている」(年金者組合)、「戦争法案反対、教科書問題で学習会や閲覧運動に取り組み、事実に基づかない教科書不採択を市教委に申し入れ」(新婦人)、「『住吉市民病院をつぶす都構想に反対』と、住民投票で医師会や町会との協力が広がった。廃止条例撤回と現地建て替え署名を広げ、市長選の争点にしたい」(住之江区連絡会)など発言がありました。
運動交流会28日に開催
住民投票後、橋下・維新政治が破壊した住民サービスの再構築を目指す運動や、住民自治の前進に向けた取り組みが始まる中、よくする会は28日(火)午後6時半から、大阪市中央区の大商連会館で「住民サービスの充実と住民自治のめざす地域運動交流集会」を開きます。
(大阪民主新報、2015年7月19日付より)