おおさかナウ

2022年10月22日

『時代をつないで 大阪の日本共産党物語』
出版に寄せて
前衆議院議員 村上史好さん

村上史好さん

 私は、長く対極にいた者です。改めて『時代をつないで』を読んで、今まで知らなかった本当の歴史の中身、事実がよく分かりました。
 とりわけ戦前は、治安維持法の下、命懸けで反戦平和を唱え命懸けでたたかってこられたこと。戦後も合法政党として歩み始めたのにレッド・パージがあり、共産党攻撃、同和問題など幾多の困難、不合理に対して不屈のたたかいをされてきた。それこそが100年を築いてこられた原動力になったのだと理解できました。
 いま旭区に住んでいます。78歳の党員の方が「村上さん、私、50年党員ですねん」と、誇りと自信を持って地域で活動されている。そのように、多くの党員の皆さんが活動し、時代をつないで今日を迎えられたのだと思います。すべての人々に心から敬意を表したい。
 政治活動も含め、私の歴史で重なる部分についてお話したい。私は長らく民社党にいました。中選挙区時代の大阪3区で、元共産党大阪府委員長だった村上弘さんが相手候補でした。定数4で5人出るので誰かが毎回落ちる選挙区の中で、私は共産党と対峙していた時代があります。
 昔は「豆タンク」を動かせましたので、「赤旗」の車を見るとよくけんかしました。その私が、いまここに立っているということは、時代を感じるというより、「私も少しは成長したかな」と。共にたたかって政治を変えようということができる喜びもあります。これからも皆さんと共に頑張らないといけないと思います。
 まもなく臨時国会、ややこしい野党共闘ができそうですが、とんでもないことです。ぜひ間違った野党の共闘は正して、しっかり国会で示していただきたいと思います。
 われわれも地域で、さまざまな形で市民と共闘して、政治を変えていく。来年の統一地方選挙とそれにつながる国政選挙で、政治を前に進め、誰もが願う政治を実現するための野党共闘を、今後も共に進めていくことを誓い、お祝いの挨拶とします。(9月24日の出版記念会でのスピーチより)

(大阪民主新報、2022年10月23日号より)

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