おおさかナウ

2022年05月21日

コータローの東奔西走
原油高だけではない物価高の原因

たつみコータロー氏

 玉ねぎが高い!「パパカレー」担当の私が先日買い物に行って驚きました。あらゆる品目で値上がりし、スナック菓子の中身も淋しくなっています。物価上昇を肌で感じています。
 物価高の原因は原油高だけでなく、アベノミクスにもあります。異次元の金融緩和によって巨額のお金を市場に供給することで円の価値が低下、つまり円安が進み、海外投資家の日本株買いが増え株価は上昇しました。
 ところが今、米国のインフレに対する金利引き上げで日米の金利差が大きくなり、円が売られ円安に。アベノミクスの抜本的転換が必要なのは明白です。
 政府が国債をいくら発行しても、日銀がそれらを引き受け続ければ財政破綻しない、という主張が与野党にあります。しかしこれは危うい議論です。円安を止めるには、日銀が保有する国債を売ることが考えられますが、国債暴落の危険性があります。国債暴落=金利上昇なので、今後の日本政府の支払いが膨大になり、財政破綻の可能性が出てしまいます。つまり国債を際限なく発行することは、通貨安を止めることを極めて困難にするということです。
 コロナ禍などの緊急的な国債発行には当然賛成です。同時に日本共産党の財政論は、大企業や資産家に応分の負担を求めるなどして、社会保障やくらしの財源をまかなうというもので、この道にこそ展望があります。財界からビタ一文ひも付き献金を受け取らない党だからこそ、打ち出せる政策です。(たつみコータロー・日本共産党前参院議員、参院大阪選挙区候補)毎月第4週掲載

(大阪民主新報、2022年5月22日より)

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