おおさかナウ

2022年01月22日

市民の声を聞く市政に
岸和田市長選23日告示
山田えい子候補が訴え

 岸和田市長選挙(30日投開票)が23日に告示されます。日本共産党などが参加する「岸和田民主市政の会」共同代表の山田えい子氏(72)=無所属、共産推薦=は維新市政による学校統廃合の中止や幼稚園・保育所再編計画見直しを掲げ奮闘しています。山田氏のほか、2期目を目指す現職の永野耕平氏(43)と、会社経営の野口徹氏(72)が立候補を表明しています。

市立施設統廃合を次々計画

訴える山田えい子岸和田市長候補氏

 永野市政は、小学校7校と中学校1校を、小学校と小中一貫校の計3校に統廃合することを計画。市立の幼稚園と保育所34施設を廃止し、6つの市立認定こども園をつくる案も示しています。
 地域や保護者らから、「コミュニティーが壊れる」「災害避難場所がなくなる」「自転車で連れて行ける幼稚園・保育所がなくなる」など不安の声が続出しています。
 他にも市は市内に複数ある体育館やプール、公民館なども統廃合の対象に挙げています。
 永野市長は、中核市への移行を公約し当選しました。関連議案は議会で否決されましたが、繰り返し提案し、再度否決。議会軽視と批判されています。
 市庁舎の建て替えも進んでいません。

市庁舎建て替えで独断専行

 築70年近い市庁舎が老朽化する中で、市は2020年度中に工事請負業者と本契約を結ぶ計画でした。しかし審査を通過した3事業者のうち2事業者を、外部有識者らでつくる選定委員会に諮らないまま独断で失格にしました。議会で「選定の公明性、透明性が担保されていない」などと指摘され、関連議案は否決されています。
 山田氏は「市民の声を聞かない市政を変えよう」と訴え。小・中学校での少人数学級早期実施や給食無償化▽地元企業・農林漁業を支える▽敬老パス・タクシー補助券発行などで全ての市民が利用しやすい交通ネットワークの整備▽ジェンダー平等の社会を目指す――などを公約しています。

(大阪民主新報、2022年1月23日号より)

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