おおさかナウ

2021年08月21日

憲法・命・暮らし守る政治へ
市民と野党の共闘の勝利と
共産党の躍進で政権交代を
共産党が終戦記念日宣伝

訴える(左から)西田、清水、辰巳の各氏=15日、大阪市天王寺区内

 76回目の終戦記念日を迎えた15日、日本共産党の清水ただし衆院議員(近畿比例・大阪4区候補)、西田さえ子近畿比例候補、辰巳孝太郎前参院議員がJR天王寺駅前で街頭宣伝し、戦争放棄を定めた日本国憲法の原点を守り生かす政治への転換を目指すと決意を表明。コロナ危機に無策の菅政権とともに野党分断に血道を上げる補完勢力の維新に打ち勝つことが、命と暮らしを守る新しい希望の政治を開く鍵だと語り、「市民と野党の共闘勝利と日本共産党の躍進で政権交代を実現しよう」と呼び掛けました。

 司会役を務めた辰巳氏は、西日本を中心とする記録的大雨による被害拡大を受け、日本共産党として対策本部を設けて救援・救助活動を進めていると述べ、急拡大する新型コロナ感染症の封じ込めと合わせ国民の命と健康、暮らしを守るために全力を尽くすと語り、「比例は共産党」の大きなうねりをつくり、大阪で80万票・近畿ブロック4議席獲得へ奮闘したいと語りました。

国民を守るため今すぐ国会開け

 清水氏は、新型コロナの新規感染者が増え続ける危機的状況を取り上げ、楽観主義で五輪開催に走った政府の姿勢、感染「第4波」で医療崩壊を招く結果となった吉村府政の問題点を詳述し、ワクチン接種と大規模検査の拡充、暮らしと営業を支える支援策の強化などのコロナ対策の強化が必要だと語りました。
 「菅政権は感染封じ込めのため必要な措置を十分とらず、自らの失策を認めないまま入院制限へ方針転換した。これでは患者の命と健康を守ることはできない」と指摘。大阪府が時短協力金実務を人材大手パソナに丸投げした問題にも触れ、「必要な医療体制拡充や窮地に追い込まれた自営業者や国民の暮らしを守るため、今すぐ国会を開くべきだ」と強調しました。
 清水氏は、日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配の犠牲となった人々への哀悼の意を表明し、「2度と戦争の悲劇を繰り返さず、平和な日本をつくることが、政治に課せられた使命だ」と強調。安倍・菅政権のもとで、公衆衛生(25条)や財産権(29条)、両性の平等(24条)、男女平等など憲法が保障する人権条項の多くが後退、破壊されてきたとし、「コロナ危機を口実にした憲法改悪の策動を絶対に許してはならない」と強調しました。

侵略の歴史に真摯に向き合って

 清水氏は結党99年を迎えた日本共産党の反戦・平和の歴史に触れながら、「戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否認、恒久平和主義の理念を宝のようにちりばめた世界に誇る素晴らしい憲法を守るために、全力で頑張る」と語りました。
 「過去の植民地支配の罪に向き合い、その責任を問い続けるのが世界の流れだ」。西田氏はそう語り、「従軍慰安婦」を巡る日本維新の会国会議員の質問主意書に対し、教科書の「従軍」表記が誤解を招くとした答弁書を閣議決定した菅政権の歴史認識を厳しく批判。旧日本軍による関与や強制性を認めた1995年の河野談話を否定するものだと語り、「命懸けで侵略戦争に反対した政党として、日本共産党は歴史の真実をゆがめる流れを断ち切るために、全力を挙げる」と訴えました。
 街頭演説は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信されました。天王寺駅前では足を止め、弁士に拍手を送る人もいました。
 50代の女性は「憲法9条を変えようとするのは許せない。過去の誤りに真摯に向き合ってこそ、未来が開けると思う」と語り、別の女性は、「五輪開会式の前日に演出担当者が辞任した問題の背景には、戦争という人道上の罪に無反省な政府の姿勢が重なっているように思う。人の命や人権問題など世界で通用しない日本の遅れた現状を変えたい」と話していました。

(大阪民主新報、2021年8月22日号より)

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