おおさかナウ

2021年06月26日

総選挙勝利へたたかい・共同を
野党連合政権の合意へ世論と運動を
大阪革新懇が合同会議

 進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)が19日、大阪市北区内で地域・職場・青年革新懇の世話人・事務局長・担当者合同会議を開きました。秋までに必ず行われる総選挙に向け、野党連合政権の合意の実現へ、大阪のあらゆる分野と地域から要求に基づく幅広い共同と世論を広げるために、今こそ革新懇運動が役割を発揮しようと開かれたもの。29カ所・33人のオンライン視聴を含め60人が参加しました。

自公維を少数に
政権のあり方で前向きの合意を

 代表世話人で阪南大学の桜田照雄教授の開会あいさつに続き、日本共産党の清水ただし衆院議員が国会報告。代表世話人で同党の駒井正男府書記長が「大阪での野党共闘の到達点と『政権合意』の実現のために」と題して報告しました。
 駒井氏は、4月の国政3補選・再選挙での野党の勝利の上に、「対等平等」「相互尊重」を基本姿勢に、共通政策を野党間協議で作っていくこととなる中、「政権のあり方」で前向きの合意を実現することが特に重要だと指摘。これを後押しする大阪での市民と野党の共闘・共同行動が多彩に広がってきたと述べました。
 政権合意を実現するには、自公政権や維新のあらゆる妨害を乗り越えることが不可欠。同時に、コロナ対策や医療・福祉・暮らし、ジェンダー平等などの課題で、自公政権を転換し、野党連合政権実現の合意を広げる客観的条件は日々成熟しており、全国の中でもコロナ禍の影響が深刻な大阪だからこそ、いっそう切実なものになっていると述べました。

要求に基づいて多数派の結集へ

 駒井氏は、政権合意が実現すれば、政策合意や野党統一候補への道も大きく開かれるとし、「はじめに候補者一本化ありき」の運動ではなく、切実な要求・政策に基づいて多数派を結集する世論と運動が重要だと力説しました。
 菅自公政権と維新政治という「二重の逆流」の下にある大阪で、①野党連合政権を目指すたたかいと共同②大阪府・市政で維新政治を転換するたたかいと共同を、それぞれ独自に進めることが求められると強調。「総選挙では、野党共闘を強力に進めることと一体に、自公政権を補完する維新の実像を丁寧に情報提供し、『改革者』という幻想を剥がし、自公維を少数に追い詰めるたたかいを」と呼び掛けました。

すそ野を広げる活動を進めよう

大阪革新懇が開いた職場・地域・青年革新懇の世話人・事務局長・担当者合同会議=19日、大阪市北区内

 大原真事務局長が総選挙に当たっての大阪革新懇の考え方について提案。総選挙は、政党間の理念の違いや政策上の相違点は脇に置き、立憲野党と市民が一致団結してたたかうもので、その原点は、安保法制(戦争法)反対と立憲主義の回復あると指摘しました。
 菅自公政権でも維新でもない新しい政治を可視化し、革新懇の構成員が学習や政策議論を旺盛に展開し、市民と対話することや、コロナ禍で社会の矛盾が噴出し、新しいつながりが生まれている中で、「裾野を広げる」活動を大いに進めようと呼び掛けました。
 活動交流では、寝屋川、河内長野、大阪市中央区、交野の各地域革新懇、堺市民の会の代表がこの間の取り組みを紹介しました。

(大阪民主新報、2021年6月27日号より)

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