おおさかナウ

2021年03月22日

私も期待
日本共産党府委員会新事務所建設に寄せて
地域に開かれた新事務所に
作家 松本喜久夫さん

松本喜久夫さん

 この度、日本共産党大阪府委員会が新事務所建設の大事業に挑まれ、着々と推進しておられることを、心から歓迎します。
 周知のとおり、日本共産党は、自民や維新などと違って、政党助成金を受け取らず、機関紙活動など党の事業と支持者のみなさんの浄財で運営されています。そうした中で、日々活動しながら、新事務所を建設することがいかに大変なことか、またすばらしいことか改めて感じています。
 私は何度か中央委員会のビルを見学する機会がありましたが、本当に地域に開かれた事務所だと思いました。一階ロビーの出入りは自由でくつろげるスペースもあり、会議室が、地元の町内会の会合などに提供されていると聞きました。府委員会の新事務所も、地域のみなさんに親しまれる場所となることを確信しています。
 私は、1968年に大阪市の教員となりました。翌年、部落解放同盟と、それに同調する労働組合の幹部が、役員選挙に立候補した木下浄さんの役選挨拶状を差別文書だと決めつけ、それを認めるよう、一人ひとりの教員を踏み絵にかける「矢田事件」が職場で起こりました。いやおうなしに民主主義と教師の尊厳を守るためのたたかいに加わらざるを得なくなったのです。
 そんな時、頼りになるのは、政党では日本共産党だけでした。先輩活動家のみなさんが、よく親しみを込めて、府委員会の事務所を「お玉」とか「お造りさん」とか言っていたことを思い出します。府委員会の事務所は民主主義を守る寄りどころでもあったのだと、しみじみ思います。
 その後、1989年に、労働戦線の再編によって、全労連・全教が結成され、私たちは全教に結集する大阪市学校園教職員組合を立ち上げますが、その日まで、民主的な労働組合づくりを目ざしての活動が毎年繰り返される日々でした。そんな私の教員生活を通じて、やはり最も頼りになるのは日本共産党と大阪民主新報だったと思います。
 退職後、私は居住地の八尾で活動しながら、日本民主主義文学会に加入し、小説や戯曲を書き続けてきましたが、書籍の普及などでは、府委員会の事務所にずいぶんお世話になりました。また資料室で、創作活動に役立ついろいろな文書を拝見したこともあり、ほんとに貴重な部屋でした。
 コロナ禍の下で、大阪赤旗まつりが中止となったのは、まことに残念ですが、次の機会があれば、テントの一角で、書籍の普及に取り組みたいと願っています。新事務所では、書籍コーナーも充実することだろうと期待しています。
 今後、微力ながら、私も建設資金集めに力を尽くしたいと思っています。

 

 日本共産党大阪府委員会は新事務所建設募金への協力を呼び掛けています。募金は最寄りの議員、党支部、党員に届けるか、郵便振替での送金の場合は、口座番号=00920―8―97104。加入者名=日本共産党大阪府委員会へ。通信欄に住所、氏名、職業と「新事務所建設募金」と記入してください。

(大阪民主新報、2021年3月21日号より)

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