おおさかナウ

2020年11月15日

社会・政治に向き合う青年
住民投票で出会った民青
共に行動、そして加盟へ

 日本民主青年同盟(民青同盟)は、11月末の全国大会に向けて仲間を増やす活動をしています。大阪市廃止の是非を問う住民投票でも、連日対話宣伝に取り組む中、街頭で対話した青年が一緒に行動に踏み出し、民青に加盟する姿が相次ぎました。

投票の4日前に街頭で

街頭で青年と対話する民青同盟員=10月11日、大阪市阿倍野区内(画像を一部加工しています)

街頭で青年と対話する民青同盟員=10月11日、大阪市阿倍野区内(画像を一部加工しています)

 投開票日4日前の10月28日夜、地下鉄四ツ橋駅前で若者向けのビラを受け取った大阪市西区在住の女性会社員Hさん(26)は、配っていたメンバーと対話になりました。
 「維新政治も安倍政治も嫌いだ」と語り始めたHさんは、「『都』構想もこんな時期にするのはおかしい。絶対反対。吉村知事もパフォーマンスだけ」と怒りました。
 Hさんはさらに、7月の都知事選挙では、宇都宮健児さんを応援したものの、「(自分が)行動せずに負けたのが悔しかった。今度は行動しないと後悔すると思っていた」と打ち明けました。
 セクハラや性暴力被害を告発する「Me Too」運動から関心を持ち始め、今年の検察庁法改正案の廃案を求めるツイッターデモにも参加したというHさん。新自由主義への疑問なども含め、その場だけでは話し切れない思いを語っていきました。

共にビラを配布、対話

 Hさんは「まず一緒に行動しよう」と誘われ、「後悔したくないから」と土曜日曜の宣伝行動に参加。ビラ配布や対話に取り組みました。
 投開票日の1日、「反対多数確実」の大勢が判明した後、「今回、活動に参加して、政治のことを他人事のように考えていたことに気付きました。参加する機会をいただいてありがとうございます」とメールを寄せたHさんは、1週間後に同盟員らと再会しました。
 Hさんはそこでさらに、職場で上司が「生活保護が(一律)給付金もらえるのはおかしい」と話した際、「自分の力でどうにもならないのに、なんでそんなことを言うのか」と真剣に抗議したり、トランプ支持を表明した上司に「黒人差別の言動をどう考えているのか」と問い掛けたりしたことを紹介しました。

自分1人ではできない

 同席した同盟員が加盟を呼び掛けると、快く応じたHさんは次のように語りました。
 「住民投票で、頑張ったら変えられるのか、自分が加わって1票でも増えるならと参加して本当によかった。生きやすい社会とか、『自助』はおかしいとか、差別や環境問題など、今まで感じてきたことが、(加盟の)呼び掛け文には全部書いてあった。自分1人でできないから、こういう団体に入って力になることは大切だと思った」
 Hさんの他にも、3人の青年が街頭で出会って加盟しました。いずれもインターネットのSNSで世界の運動や流れに触れ、ジェンダー平等への探求、資本主義の限界や新自由主義への疑問など、政治や社会に根本から変化を求めていました。「どうやって政治を変えるのか」と同盟員に尋ねた青年は、総選挙での野党連合政権実現への可能性を熱く語る同盟員に共感を寄せました。

展望語り合える仲間を

 民青同盟府委員長の酒巻眞世さんはこう話します。
 「対話のきっかけは住民投票でしたが、今の政治をどう思っているのかを尋ねると、社会や政治と真剣に向き合っている姿がありました。たくさんの青年がコロナ以前よりもよりよい社会の展望を求め、政治や社会について展望を語りあえる仲間を求めている。それに応え、青年の要求を実現し、社会を変えていくためにもっともっと民青同盟を大きくしたい」

(大阪民主新報、2020年11月15日号より)

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