おおさかナウ

2020年08月02日

8月16日告示・23日投票の箕面市長・市議選
共闘で希望ある新しい政治へ
日本共産党 田村副委員長迎え演説会

 任期満了に伴う8月16日告示・23日投票の箕面市長選・市議選の勝利を目指し7月23日、箕面市内で、田村智子副委員長・参院議員を迎えて日本共産党演説会が開かれました。同党の神田たかお、名手ひろき、村川まみ各氏が現有3議席確保へ決意表明し、「みんなの会」の住谷のぼる市長予定候補があいさつしました。社民党府連常任顧問の服部良一元衆院議員と無所属・市民派市議が登壇し、「市民と野党の力で住谷さん勝利へ力を合わせよう」と呼び掛けました。

日本共産党の3議席確保・市長選勝利をと訴えた演説会=7月23日、箕面市内

日本共産党の3議席確保・市長選勝利をと訴えた演説会=7月23日、箕面市内

社民、無所属・市民派があいさつ

「3つの視点」で展望語り広げて

 「市民と野党の共闘こそが新しい政治をつくり上げていく力です」。田村氏は演説の冒頭、無所属市議と服部氏の連帯あいさつに謝辞を述べ、市長選と市議選全員勝利へ全力を尽くしたいと語りました。
 国会内外で共同の取り組みを進め政策提言を重ねてきた野党の活動を詳しく紹介し、連帯を断ち切り自己責任を押し付ける維新政治を厳しく批判。▽感染症の不安に応え医療と公衆衛生に責任を持つ政治▽暮らしと生業(なりわい)を支える政治の実現▽連帯を断ちきり自己責任を押し付ける維新政治を箕面に持ち込ませない――の3つの視点で、希望が見える新しい政治の展望を語り広げようと呼び掛けました。

実績豊かな3氏全員当選へ全力

訴える村川市議候補=7月23日、箕面市内

訴える村川市議候補=7月23日、箕面市内

訴える名手市議候補=7月23日、箕面市内

訴える名手市議候補=7月23日、箕面市内

訴える神田市議候補=7月23日、箕面市内 

訴える神田市議候補=7月23日、箕面市内

 決意表明で2期目に挑戦する村川氏は、コロナ禍で仕事を失った市民の姿や、保育・学童現場の声を示し、党市議団として3回のコロナ対策緊急要望を行ったことを紹介。1人親家庭支援など独自施策が実現したとし、「市民の声が市政に反映する政治を、さらに前に進めたい」と語りました。
 戦争のない社会へ平和のバトンを子どもたちに手渡そうと活動してきたと語った村川氏。差別やハラスメントのないジェンダー平等社会の実現に取り組むと述べ、「分散登校時のように、一人一人に目が行き届く少人数学級を子どもたちにプレゼントしたい」と話しました。
 7期目を目指す名手氏は、北大阪急行延伸や市民会館移転はじめ箕面の町づくりの問題を取り上げ、都市計画道路を巡り予定地沿道の住民に広がる反対の声を紹介。交通量予測や総事業費さえ示せない行政当局の姿勢を批判し、計画の白紙撤回を求める住民の願い実現へ全力を挙げると述べました。
 名手氏は、安倍政権と維新府政が進める国保広域化の問題で、保険料が連続値上げされ、市民の悲鳴が広がっていると指摘。コロナ対策一律給付金で滞納世帯への納付を迫る実態を批判した議会質問を紹介し、「地方自治の役割は、福祉を増進し市民の命と暮らしを守ること。市民の命と暮らしをないがしろにする市政を転換するために、力を合わせましょう」と訴えました。
 8期32年議員を務めた市議団長の神田氏は、医療や介護、福祉職など市民の命を守るケア労働に手厚い支援を届けたいと強調。市立病院への財政支援打ち切りなどがコロナ禍の下で病院経営悪化に拍車をかけたと批判し、地域における保健所復活と市立病院への財政支援実現へ全力を尽くすと述べました。
 神田氏は、経済効率最優先の政治の弊害を示し、社会保障や医療・教育の充実、防災豪雨被害など災害対策の強化が求められていると強調。「市民と野党の共闘を発展させることが、コロナ危機を乗り越えて新たな政治をつくる力になる。住谷のぼるさんと一緒に、市民の願いを実現する箕面市政を切り開こう」と呼び掛けました。

本物の地方自治実現を
みんなの会 住谷のぼる市長候補が力強く

無所属市議〝同じ志でタッグを〟

訴える住谷箕面市長候補=7月23日、箕面市内

訴える住谷箕面市長候補=7月23日、箕面市内

 日本共産党が7月23日開いた演説会では、同党も応援する「みどりと暮らしを守るみんなの革新箕面をつくる会」(略称・みんなの会)代表委員の住谷のぼる市長予定候補があいさつしました。
 住谷氏は、市民の命と生活をどう守っていくのかが問われる選挙だと語り、「コロナ危機は、私たちが優先すべきことは何かを教えてくれた」と指摘。社会保障や公的サービスを切り捨て自己責任を押し付ける新自由主義の政策を転換しようと呼び掛けました。
 住谷氏は、コロナ対応で混迷を深める安倍政権の最大の補完勢力が維新の会だと強調。「都」構想の名で大阪市を廃止分割し、市民サービス削減やカジノ解禁、憲法改悪の旗振りを担う政治勢力を許してはならないと訴えました。
 箕面市では大規模事業を進めるため、市民サービスが切り捨てられていると指摘。維新の「身を切る改革」や公立病院独法化の問題点に触れながら、「無駄を省き安心・安全の市民要求実現の先頭に立って頑張りたい。市民の声を聞き、現場職員の意見に耳を傾ける本物の地方自治を実現しよう。幅広い市民や政治勢力との共同を進め、住民福祉を進める市政を実現しよう」と呼び掛けました。
 無所属・市民派の中西智子市議は、維新政治が進める「都」構想や水道民営化の動きを批判し、「同じ志を持つ市民でタッグを組み間違った政治を変えよう」と呼び掛けました。
 増田京子市議は、議会改革の流れを無視した定数削減提案など維新会派の動きを批判。「住谷さんを市民の力で市長に押し上げよう」と呼び掛けました。
 社民党府連常任顧問の服部良一氏は、公共サービスを破壊する新自由主義政策は破綻したと指摘。「市議候補全員の勝利とわれわれの市長の実現のために力を合わせていこう」と呼び掛けました。


(大阪民主新報、2020年7月26日号より)

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