おおさかナウ

2014年12月21日

日本共産党が歴史的躍進

21議席に伸長 提案権を獲得

暴走と対決し公約実現へ

 第47回衆議院選挙は14日投開票の結果、日本共産党は比例代表で20議席、小選挙区では18年ぶりに沖縄1区で赤嶺政賢氏が6選を果たし、改選8議席から21議席へと2倍以上に躍進し、議案提案権を獲得しました。近畿ブロックでは穀田恵二、宮本岳志両氏が再選、清水忠史、堀内照文氏が初当選。日本共産党は、326議席を占めた自民・公明両党の暴走政治とたたかい、共同を発展させ、公約実現に全力を尽くすと同時に、来春のいっせい地方選での躍進へと走り出しています。(関連記事2、3、8面。小選挙区結果表を6面、比例代表結果表を7面に掲載)

沖縄1区で勝利 近畿比例は倍増

政治を変える「5つの転換」

比例近畿ブロックの議席倍増を勝ち取り万歳する(右から)山口勝利府委員長、宮本岳志、穀田恵二、清水忠史、堀内照文、辰巳孝太郎の各氏=15日未明、大阪市中央区内

比例近畿ブロックの議席倍増を勝ち取り万歳する(右から)山口勝利府委員長、宮本岳志、穀田恵二、清水忠史、堀内照文、辰巳孝太郎の各氏=15日未明、大阪市中央区内

今回の総選挙で日本共産党は安倍政権の暴走政治にストップをかけ、日本の政治を変える「5つの転換」と共に、企業団体献金の禁止と政党助成金の廃止を公約。橋下・維新の会が「大阪都」構想へ暴走する中、「日本共産党の躍進で維新退場の審判を」と訴えました。

府内すべての選挙区に擁立した19人の候補者先頭に、「安倍政権の暴走に不安と怒りを抱く方は日本共産党へ」「日本共産党が勝てば政治は変わります」と奮闘しました。


 比例代表では44万9059票(得票率12・71%)と前回(2012年12月)の31万4840票(同7・74%)から約13万4千票(4・97ポイント)伸ばし、小選挙区も60万3756票(同17・59%)と前回の46万2260票(11・69%)から約14万1千票(5・9ポイント)伸ばしました。

主な政党の比例区得票(大阪)
政党名 今回 前回
得票数 得票率(%) 得票数 得票率(%)
日本共産党 449,059 12.71 314,840 7.74
自民党 875,897 24.79 852,061 20.94
公明党 596,500 16.88 590,344 14.50
民主党 293,606 8.31 375,593 9.23
維新の党 1,143,606 32.37 1,462,093

35.92

 19小選挙区中9選挙区で議席を獲得した自民党は、大阪での比例票は前回比で103%。4議席を得た公明党の比例票は前回比101%。民主党は小選挙区で1議席を確保しましたが、比例票は前回比78%に落ち込んでいます。

維新は比例区で得票2割減

 維新の党は2年前の総選挙で、当時の日本維新の会で府内19選挙区中、12選挙区で議席を占めましたが、今回は5議席に後退。比例票は前回の約146万票から約114万票へと約2割減らしています。

 全国の投票率(小選挙区)は52・66%と前回(59・32%)を6・66ポイント下回り、戦後最低に。大阪府の投票率(同)も50・67%と戦後最低で、前回(58・37%)を7・7ポイント下回りました。

衆院選の躍進を土台にいっせい地方選勝利へ

 日本共産党大阪府常任委員会は15日、声明を発表(2面に全文)。安倍暴走政治ストップ、維新政治に退場の審判を下すたたかいの焦点は、3カ月後に迫ったいっせい地方選で、総選挙で切り開いた歴史的躍進を土台に、必ず躍進を勝ち取る決意を表明しています。

近畿比例当選者4氏が抱負

 衆院比例近畿ブロックで当選した日本共産党の穀田恵二、宮本岳志、清水忠史、堀内照文の4氏が15日未明、大阪市中央区内の同党近畿ブロック事務所で記者会見し、要旨次のように語りました。

提案権生かし国民に応える 穀田氏

 安倍政権の暴走への国民的な怒りの受け皿として、真正面から対決し、共同の力で対案を示し政治を動かす、国民の声が生きる政治を訴えた日本共産党に大きな支援が寄せられた。とくに21議席を獲得し、衆院で議案提案権を持つことができた。衆参でこの権利を生かし、国民の声に応える政治実現に頑張る。いっせい地方選でさらに躍進を遂げ、政治の流れを大きく変えたい。

運動と結んで暴走ストップ 宮本氏

 手応えを感じながら走り抜けた選挙だった。安倍内閣の暴走への不安、怒りに何とか歯止めをかけてほしいという期待がわが党に寄せられた。21議席になった新たな議員団。参院議員団と一丸になり、期待に応える働きをやっていきたい。与党が3分の2を得たが、やろうとしていることは、国民世論は反対が多数のものばかり。国民の運動と結び何としてもストップをかける。

緊張感持って即戦力として 清水氏

 暴走ストップ、「5つの転換」を掲げて、運動と共同を広げる共産党へのかつてない期待と注目が集まった。「こんどは入れる」「おれは自民党だが、安倍は怖いから共産党に入れる」という方々の思いをしっかり受け止め、国会で活躍しなければならない。新人だが暴走政治・暴走与党との対決になる。緊張感を持ち、即戦力となってチームの一員として全力を尽くす。

議席10年ぶり被災地の声を 堀内氏

 初めて国政へ送っていただいた。地元紙の記者から「プレッシャーはないのか」と聞かれたが、国民の声と一緒に頑張れるのが共産党国会議員団の強み。それを力に頑張っていきたい。兵庫では10年ぶりの兵庫出身の国会議員議席で、国政選挙では16年ぶりの勝利。来年、阪神・淡路大震災から20年目を迎える。被災地から再び県民の声を届ける大事な議席として、奮闘したい。

(2014年12月21日付け「大阪民主新報」より)

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