2025年12月06日
みきしーの忙中遊あり
日本の認定はナチスドイツと同じ
第二次世界大戦中、ナチスドイツはユダヤ人だけでなく障がい者も抹殺の対象としました。身体障害者や精神障害者は「社会の役に立たない」から生きている価値はないとして、「安楽死」プログラムの対象とされ、1940年から1945年にかけて、幼児や児童も?ふくむ約20万人の心身障害者がガス室や薬物注射によって命を奪われました。
ナチスの「社会の役に立たない」とは「労働ができない」ことを意味しました。障がいが原因でどの程度、労働能力が落ちるかを「労働能力喪失率」といいます。ナチスは労働能力の喪失を理由に障がい者を大量に虐殺したのです。
先日、難聴の子どもたちへの補聴器補助の質問に関連して、日本の障がい認定の歴史を調べていたら、今から110年前の工場法制定以来、「労働能力喪失率」によって障がい者を区分し、現在もその基準が継承されていることがわかりました。つまり日本もナチスドイツと同じモノサシで障がい者を見てきたということです。
人は労働能力が劣るから生きている価値がないとか、生きる価値を減じられるものではありません。人は生まれてきたこと、生きていることそれ自体に価値があります。障がいのある私の孫を見ていて本当にそう思います。
現代は障がいのある人もない人も、互いに支え合い、明るく豊かに暮らしていける社会を目指すノーマライゼーションの時代です。過去の遺物である障がい認定の考え方はすぐにでも変えるべきです。((だいもん・みきし 参院議員 次回は2月1日号に掲載)
(大阪民主新報、2025年12月7日号より)