総選挙・統一地方選勝利へ
反転攻勢の大きな一歩
9月の中間選挙を振り返って
日本共産党府委員長 駒井正男さん
9月に行われた羽曳野、柏原、摂津、阪南の4市議選と豊能町議選の5つの中間選挙の結果を受けて、日本共産党大阪府委員会の駒井正男委員長に、選挙戦の振り返りと今後の活動について聞きました。
7月の参院選では、自公を少数に追い込んだにもかかわらず、補完勢力・極右排外主義の勢力が伸長し、日本共産党が重大な後退を喫しましたが、9月の5つの中間選挙では10人の候補者全員当選を勝ち取り、「反転攻勢」の大きな一歩を踏み出すことができました。
空白克服した阪南市、新旧交代をなし遂げた羽曳野市、摂津市、豊能町、参院比例票の150%で前回得票も上回った柏原市のいずれも、重要な成果となりました。
ご支持いただいた皆さん、ご協力・奮闘いただいた支持者、後援会員、党員の皆さんに感謝とお礼を申し上げます。
勝利の条件・可能性見据え
日本の政治と同時に、大阪の政治が歴史的岐路にあります。参院選で大きく後退した維新は、党分裂の危機をはらみ、「副首都」「社会保障改革」などを条件に連立政権入りを模索。摂津市では大量立候補で議席増を試みるも、7人中3人が落選しました。
自民党の崩れはどこよりも大きく、現職も各地で落選。公明も必死の体制で臨むも、議席・得票を減らしています。衆参選で伸長した参政党と国民民主党が、新たな議席を獲得する激動の中、日本共産党は、〝攻め〟の構えで勝利の条件と可能性を見すえて、府的な力も集中し、やるべきことをやりきる猛奮闘を繰り広げました。
論戦・実績・議席の値打ち
選挙の命である論戦でリードし、〝オール与党対共産党〟、〝何でも市長賛成対共産党〟など、対決構図を鮮明にしました。住民と力を合わせて政治を動かしてきた各議員・団の実績と値打ちを示すとともに、暮らしの悲鳴が上がる中、切実な要求を掲げて、なぜ日本共産党なのかを打ち出し、候補者全員当選こそ要求実現の力になることを訴えました。
3つの突破点と担い手広げ
3つの突破点(全有権者規模の大量宣伝、要求アンケートと担い手づくり、SNS抜本的強化)も追求する中で、「すごく楽しい選挙だった」「要求で語り合う場」「共産党が光ることを実感」などの感想が相次ぎました。
ハンドマイクで訴えると、子育て世代の人が戻って来て「今、中学校の給食の話が聞こえたけど、絶対に必要。頑張ってください」と声を掛けてきたり、「総合病院がなくなる、循環バス減らさず、土日も!」の訴えを聞いた人から後日、「共産党だけだ」という声が寄せられたりしました。
都議選や参院選の教訓から、勝利のカギは「担い手」広げで、これしかない、これで勝利すると、2度3度、情勢を伝える中で、「〇〇さんからも言われている」と言う人、「あと2票広げてください」のニュースを見て、「これはあかん、2人にお願いした」と応えてくれる人、結果のニュースを届けると「(支持をお願いした人に渡すために)6枚ほしい」と言ってくれる人など、担い手が点から線、面へ広がる手応えも感じました。
「集中期間」を全党で成功へ
参院選の最大の教訓は、世代的継承を中軸とする党建設です。豊能町は党員数を維持していましたが、後の4市は、後退したまま選挙戦を迎えました。
中間選挙と参院選の中で、どこでも前進の条件、「発展の芽」をつくってきました。第6回中央委員会総会で呼び掛けられた「集中期間」を全党で成功させ、総選挙と2027年統一地方選勝利へ、力合わせて頑張りましょう。
(大阪民主新報、2025年10月5日号より)