おおさかナウ

2025年09月27日

つぶすのでなく少人数学級を
高校を守る会が決起集会

子どもたちの学ぶ権利を守れと開かれた集会=20日、大阪市天王寺区内

子どもたちの学ぶ権利を守れと開かれた集会=20日、大阪市天王寺区内

 少子化や定員割れなどを理由に府立高校の募集停止・廃校を進める府教委方針に対し、「大阪の高校を守る会」は20日、大阪市天王寺区内で、高校つぶしに反対し、30人学級実現を求める決起集会を開きました。
 府教委は8月の教育委員会議で、15年後の府立高校数を32校程度減らし104校程度と試算した「府立高校改革アクションプラン案」と、府立学校条例に基づき、府立門真西と府立懐風館の2校を27年度から募集停止する方針を提示。11月の会議で決定するとしています。
 集会で奥野喜久夫会長は、「高校つぶしが進めば進むほど、大阪の教育環境は悪化し不登校も増える。子どもたちにとってより良い学校環境を実現するため、力を合わせよう」とあいさつしました。
 全体報告で志摩毅事務局長(府高教委員長)は、アクションプラン案の試算根拠「40人学級・学年7クラス」は、学校規模として過大・過密だと指摘。「30人学級なら学校を減らす必要はない」とし、子どもたちの学ぶ権利を奪い、教育条件を低下させる高校つぶしは容認できないと述べました。
 門真西、懐風館両校関係者が寄せた「生徒たちにより手厚く教育できる環境整備を」とのメッセージが紹介されました。
 会場から「物価高騰や格差拡大で、通学定期代を負担できない家庭も多い。自宅から自転車で通える地域の高校が絶対に必要」「少子化をチャンスと捉え、30人学級実現を求める声を広げたい」など発言がありました。
 集会では石川多枝(日本共産党)、山田けんた(民主ネット)の両府議が駆け付け連帯あいさつ。11月の教育委員会会議に向け、署名「高校つぶしではなく30人学級を」の推進、府民宣伝が呼び掛けられました。

(大阪民主新報、2025年9月28日号より)

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