おおさかナウ

2025年09月20日

堀川あきこのつれづれエッセイ
Colaboのスタディツアーに参加

堀川あきこ氏

 先日、Colaboのスタディツアーに参加しました。国会議員団と党のジェンダー平等委員会のみなさんで参加。Colaboでは、性被害を受けた少女や家族との関係など、さまざまな困難を抱える少女たちに相談活動や衣食住の提供など、支援活動が続けられています。事前レクチャーの後、夜の町に案内していただきました。
 衝撃の連続でした。数ブロック歩いただけで少女たちをスカウトする目的でうろつく男性が50~60人。またどの店にどんな子がいるか案内する「無料案内所」という看板がいくつも見えます。待ち合わせにもよく使われるという建物の正面には、通りに沿って、お店の宣伝と案内をする少女がずらっと並んでいます。少年たちの姿もありました。
 驚いたのはその幼さです。ホテル街にはホテル前で客待ちをする女性たち。値段交渉をする男性の姿もありました。買春する側を取り締まることはなく、路上に立っている少女たちのほうばかりを取り締まる警察の様子、目の前で値段交渉が行われているのに何もしないセキュリティガードの様子なども事前レクチャーでみせていただきました。
 Colaboへの妨害行動以降、支援活動が抱えている困難もたくさんお話しいただきました。法改正がなかなか追い付いていない実態、これが日本で起きていることかと呆然としてしまいます。
 少女たちを排除するのではなく、包摂し、伴走型で支援していく、課題はよりいっそう深刻だと感じました。(ほりかわ・あきこ 日本共産党衆院議員 次回は10月19日号に掲載)

(大阪民主新報、2025年9月21日号より)

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