大阪労連が第60回定期大会開く
分断を許さず対話と学びで強大な労連へ
大幅賃上げで暮らし守ろう
全大阪労働組合総連合(大阪労連)は6日大阪市中央区内で、「軍拡・増税・カジノストップ! 分断を許さず 対話と学びあいで仲間を増やし 憲法が生かされる職場と社会をつくろう」をスローガンに第60回定期大会を開き、大幅賃上げ実現と労働基準法改悪阻止・最低規制の強化、維新政治による住民生活破壊・教育破壊を許さないたたかい強化、憲法を暮らしに生かす政治の実現、組合組織の拡大・強化を目指すなど2026年度運動方針を決め、新役員を選出しました。
憲法を生かした暮らし、政治に
福岡泰治議長はあいさつで、25春闘の到達点を示し、ストライキを構えた交渉力を発揮し多くの前進回答を勝ち取ったと強調。自公与党過半数割れや排外主義を唱える政治勢力伸長など、情勢を巡る課題に触れ、「平和と民主主義、憲法を守り生かす運動強化が求められる。維新政治を根本から転換し、産別・地域共同を強め要求を実現する組織と運動をつくり上げよう」と呼び掛けました。
方針案の報告で嘉満智子事務局長は、府最賃審が示した改定目安額・時給1177円(現行1114円)に関し、憲法25条が保障する健康で文化的な最低限度の生活水準に届いていないと指摘。最賃法改正を求める署名・要請、自治体意見書採択の取り組みなど、生計費原則に基づく最賃闘争強化を呼び掛けました。組織拡大と次世代育成に力を入れようと提起し、「対話と学び合いを進め、組合員の主体的行動を広げて仲間を増やそう。維新型強権政治を許さず、地域経済を壊すカジノ誘致に反対し、命と暮らし最優先の府・市政へ転換を」と訴えました。
討論では15人が発言に立ち、賃金引上げや最賃運動の成果が豊かに交流しました。
郵政ユニオンの代議員は、「賃上げ要求実現へストを構えて仲間と立ち上がり、低額回答に抗議し時限ストを打った。日本郵便の不祥事を追及し、労働条件改善へ全力を挙げる」と語りました。
医労連の代議員は、「大幅賃上げとケア労働者の処遇改善へ、府内203事業所でスト決議を上げ、時限・指名ストが広がった。仲間と一緒に暮らしと地域医療を守るため頑張る」と決意を表明。「中小企業支援策拡充を明記した最低賃金改善を求める意見書が可決された」(堺労連)、「〝パート労働黒書〟制作など職場で学習・対話を広げ、最賃署名の取り組みを広げた」(生協労連)などと交流しました。
ジェンダー平等実現、維新政治による公共・教育破壊とのたたかい、新しい組合結成や仲間づくりの豊かな経験が報告されました。
日本共産党の清水忠史府副委員長・元衆院議員らが来賓あいさつ。大会宣言を採択しました。
新役員は次の通り(敬称略)
▽議長=福岡泰治▽副議長=北川美千代、小林里美、坂田俊之、坂元孝信、高谷博久(新)、永井伸和▽事務局長=嘉満智子▽事務局次長=鴻村博(新以外再任)
(大阪民主新報、2025年9月14日号より)