宝の議席守り抜く
7日投開票の羽曳野市議選・柏原市議選
日本共産党が全員当選
日本共産党は7日投開票された羽曳野市議選で、現職の笹井喜世子(73)、南玲(42)、新人の石田幸平(40)の3氏全員が当選し、現有3議席を確保。同日投開票の柏原市議選でも、現職の橋本満夫(60)、江村淳(54)の両氏が当選し、現有2議席を守り抜きました。
羽曳野 笹井・南・石田の3氏
羽曳野市議選は、定数18に22氏が激しく競り合う多数激戦になりました。与党維新が議席増を目指し、国政選挙で伸長した参政、国民民主も初議席を狙う中、日本共産党は「物価高で暮らしが大変な今こそ、3人のベストチームで願い実現へ」と訴え。笹井喜世子氏が7期目、南玲氏が2期目、石田幸平氏が初当選を果たしました。得票は前回比1519票減の4842票、得票率は2・5㌽減の12・6%でしたが、参院選比約1・4倍に票数を伸ばしました。
共産党は国保料・介護保険料軽減、子ども医療費ゼロなどを公約に掲げて奮闘。市民との連携で党議員団が粘り強く求め続けてきた中学校給食が、9月から実施されることに、多くの市民から信頼と支持が寄せられました。
大勢が判明した7日午後11時過ぎ、党市委員会に集まった3氏が支援者と万歳し、喜び合いました。
嶋田丘選対本部長は、「総選挙、参議院選挙での悔しい思いを吹き飛ばすように、羽曳野から全国に向けて反転攻勢を開始する結果になった」と指摘。3氏は「これからも皆さんと力を合わせ、3人の議員団で公約実現のために頑張りたい」「市民の願いをしっかり実現できる議員になりたい」など決意を述べました。
自民党は1減の2、公明は現有3、維新は1増の6、参政は初議席、無所属3、国民は玉木代表が応援に駆け付けましたが落選しました。投票率は43・21%(前回46・21%)でした。
羽曳野市議選党派別開票結果
得票 | 得票率 | 当選者数(候補者数) | ||||
今回 | 前回 | 今回 | 前回 | 今回 | 前回 | |
日本共産党 | 4,842 | 6,361 | 12.62 | 15.14 | 3(3) | 3(4) |
自由民主党 | 4,757 | 5,342 | 12.4 | 12.72 | 2(3) | 3(3) |
公明党 | 5,666 | 7,023 | 14.77 | 16.72 | 3(3) | 3(3) |
大阪維新の会 | 11,497 | 13,392 | 29.97 | 31.88 | 6(6) | 5(5) |
国民民主党 | 1,147 | ― | 2.99 | ― | 0(1) | ― |
参政党 | 2,424 | ― | 6.32 | ― | 1(1) | ― |
無所属・その他 | 8,030 | 9,891 | 20.93 | 23.54 | 3(5) | 4(5) |
合計 | 38,364 | 42,009 | 18(22) | 18(20) |
羽曳野市議選開票結果
当 | 3,429 | 田仲 基一 | 60 | 無現 |
当 | 2,424 | 麻野 彰子 | 47 | 参新 |
当 | 2,359 | 阪倉 禎明 | 39 | 自現 |
当 | 2,356 | 阪本菜津代 | 62 | 維現 |
当 | 2,303 | 沼元 彩佳 | 42 | 維現 |
当 | 1,911 | 通堂 義弘 | 61 | 公現 |
当 | 1,904 | 古沢 悟 | 56 | 公新 |
当 | 1,873 | 花川 雅昭 | 62 | 無現 |
当 | 1,851 | 外園 康裕 | 60 | 公現 |
当 | 1,765 | 大坪 正尚 | 46 | 維現 |
当 | 1,714 | 清水 秀直 | 39 | 維新 |
当 | 1,706 | 鞠山百合子 | 50 | 維新 |
当 | 1,658 | 石田 幸平 | 40 | 共新 |
当 | 1,653 | 百谷 孝浩 | 44 | 維現 |
当 | 1,629 | 南 玲 | 42 | 共現 |
当 | 1,555 | 笹井喜世子 | 73 | 共現 |
当 | 1,409 | 樽井佳代子 | 71 | 無現 |
当 | 1,339 | 黒川 実 | 57 | 自現 |
1,147 | 上薮 弘治 | 57 | 国元 | |
1,059 | 松井 康夫 | 75 | 自現 | |
716 | 吉田 幸平 | 53 | 無新 | |
603 | 梅崎 暢之 | 65 | 無新 |
柏原 橋本・江村の両氏
「みんなの力で勝ち取った2議席。市民の願いを受け止め、パワーアップして公約実現へ頑張ります!」。柏原市議選(定数16)は午後11時過ぎに大勢が判明。橋本満夫、江村淳両氏が支援者と一緒に万歳を繰り返しました。
市議選は1人はみ出しの少数大激戦でした。日本共産党は維新市政と対決し、多くの市民要求を前進させた実績を強調。「市民と一緒に声を上げ、運動の力で政治を動かす日本共産党の2議席を」と支持を広げました。
日本共産党が掲げた、給食・子ども医療・水道基本料「3つのゼロ」の公約や、公共施設再編計画見直し、コミュニティーバス拡充や地域医療体制存続・発展などの政策に、「コミバス土日運行をお願い」「大切な地域の病院を守って」と、共感が寄せられました。
橋本、江村両氏の得票は計2645票で前回比28票増。得票率は10・33%で前回9・20%を1・13㌽上回りました。
前回に引き続き議案提案権を確保した市議団。江村氏は、「命と暮らしを守るため、地域医療拡充へ全力を尽くします。循環バスの土日運行実現へ、さっそく動きたい」と抱負を語り、橋本氏は「弱い立場の人を守ることが政治の責任だと訴えてきた。給食無償化、18歳までの医療窓口負担無償化へ、全力を注ぎます」と決意を述べました。投票率は46・73%(前回50・49%)でした。
柏原市議選党派別開票結果
得票数 | 得票率 | 当選者数(立候補数) | ||||
今回 | 前回 | 今回 | 前回 | 今回 | 前回 | |
日本共産党 | 2,645 | 2,617 | 10.32 | 9.2 | 2(2) | 2(2) |
自民党 | 4,968 | 4,938 | 19.39 | 17.36 | 3(3) | 3(3) |
公明党 | 3,240 | 3,945 | 12.65 | 13.87 | 2(2) | 3(3) |
大阪維新の会 | 8,607 | 8,088 | 33.6 | 28.44 | 6(6) | 5(5) |
国民民主党 | 1,453 | ― | 5.67 | ― | 1(0) | ― |
参政党 | 2,594 | ― | 10.13 | ― | 1(0) | ― |
無所属・その他 | 2,112 | 8,855 | 8.24 | 31.13 | 1(2) | 3(8) |
合計 | 25,619 | 28,443 | 16(17) | 16(21) |
柏原市議選開票結果
当 | 2,594 | 山口 由華 | 54 | 参現 |
当 | 1,976 | 小宮 早苗 | 28 | 維新 |
当 | 1,890 | 山下亜緯子 | 45 | 自現 |
当 | 1,731 | 奥山 渉 | 50 | 自現 |
当 | 1,672 | 大木 留美 | 60 | 公現 |
当 | 1,568 | 中村 保治 | 68 | 公現 |
当 | 1,513 | 嶋谷 一成 | 41 | 維新 |
当 | 1,453 | 島野 友子 | 60 | 国新 |
当 | 1,452 | 山本 修広 | 49 | 維現 |
当 | 1,408 | 田中 秀昭 | 67 | 無現 |
当 | 1,347 | 乾 一 | 74 | 自現 |
当 | 1,342 | 鶴田 将良 | 63 | 維現 |
当 | 1,340 | 橋本 満夫 | 60 | 共現 |
当 | 1,305 | 江村 淳 | 54 | 共現 |
当 | 1,276 | 峯 弘之 | 48 | 維現 |
当 | 1,048 | 榊田 和之 | 49 | 維現 |
704 | 梅原 寿恵 | 68 | 無現 |
按分票があるため合計が合わない場合があります。
(大阪民主新報、2025年9月14日号より)