おおさかナウ

2025年07月26日

参院でも自公過半数割れ 参院選開票結果
日本共産党は後退 比例2 選挙区1

 第27回参議院選挙(改選総数124議席、選挙区74、比例代表50、欠員補充1=東京選挙区)が20日投開票され、自民・公明与党が過半数割れとなりました。「衆院に続き、参院でも自公を少数に」と訴えた日本共産党は、比例代表で小池晃書記局長など2議席を確保しましたが、目標の5議席に届かず、山下芳生副委員長などの議席を失いました。大阪選挙区(改選数4)では、議席奪還を目指す清水忠史氏が健闘しましたが、及びませんでした。東京選挙区(同6と欠員補充1)では吉良佳子氏が3選を果たし、沖縄選挙区(同1)で「オール沖縄」の高良沙哉氏が大激戦の末、初当選。日本共産党は市民と野党の共闘の新たな発展を目指し、全国32の1人区うち17で候補者を一本化し、12区で勝利し、自公への審判に貢献しました。

激励の拍手に笑顔で応える(左から)山田、清水、山下の3氏=20日、大阪市天王寺区内

激励の拍手に笑顔で応える(左から)山田、清水、山下の3氏=20日、大阪市天王寺区内

山下氏・清水氏は及ばず

 昨年10月の総選挙で、自民党は裏金問題で大敗し、衆院で自公が少数に追い込まれました。日本共産党と清水候補は、参院で自公が少数になっても、日本維新の会や国民民主党などの補完勢力や、参政党など外国人差別・排除を主張する排外主義の潮流が伸びても、日本の政治は良くならないと強調。自民党政治を大本から変える展望を示す日本共産党が伸びてこそ、新しい展望が開けるとして、次のような政策を訴えました。
――大企業・富裕層への減税・優遇をやめ、消費税5%減税・インボイス廃止を
――政治の責任で中小企業を支援し、賃上げを
――自公維が合意して狙う医療費4兆円削減を許さず、医療・介護・命を守る
――アメリカ言いなりやめ、9条を生かし、自立した平和外交を
――ギャンブル依存症を増やし、暮らしと大阪を壊すカジノを止める
 日本共産党は大阪で、「比例60万票」の実現で、比例5議席と大阪選挙区での清水勝利を勝ち取ることを目指しました。比例では、22万7409票(得票率5・40%)を獲得。22年の前回から3万8577票の減で、得票率は1・7㌽の減。23年の衆院比例と比べると、3万8642票の減で、得票率は1・68㌽の減でした。
 大阪選挙区では清水氏、公明党の現職の他、いずれも新人で自民党1人、日本維新の会2人、立憲民主党1人、国民民主党1人、参政党1人など計19人が立候補する大混戦に。「自公維の議席独占を打ち破る」と奮闘した清水氏は、22万3291票(得票率5・30%)を獲得しましたが、及びませんでした。
 当選は、維新新人の佐々木理江(42)と岡崎太(57)、参政党の宮出千慧(40)、公明党の杉久武(49)の各氏。
 清水氏は20日夜、大阪市天王寺区内の事務所で支援者らを前にあいさつ。「選挙期間中に訴えたことは、多くの府民・有権者の心をとらえたことは間違いない」とし、「私に投じていだたいた1票を決して無駄にしません。国会外で議員団と力を合わせ、掲げた公約実現へ引き続き全力で頑張る」と表明しました。

これからがたたかい
決意新たに3氏が街頭演説

 参院選の投開票から一夜明けた11日夕、大阪市北区のJR大阪駅前で、参院選をたたかった3候補が街頭演説。支援に感謝を表明するとともに、自民党政治に代わる新しい政治を開くたたかいに臨む決意を表明しました。

参院大阪選挙区の結果

653,666 佐々木理江 42 維新
549,024 岡崎  太 57 維新
510,518 宮出 千慧 40 参新
504,163 杉  久武 49 公現
  379,094 柳本  顕 51 自新
  338,129 渡辺 莉央 30 国新
  252,914 世良 公則 69 無新
  223,291 清水 忠史 57 共新
  214,775 橋口  玲 56 立新
  176,417 椛田 健吾 44 れ新
  137,513 正木 真希 46 保新
  128,224 東  修平 36 無新
  62,110 平 理沙子 34 諸新
  33,354 吉野 純子 55 諸新
  20,953 武内  隆 62 諸新
  15,160 橋口 和矢 55 諸新
  6,058 瀬戸 弘幸 73 諸新
  4,832 稲垣 秀哉 56 諸新
  1,292 上妻 敬二 67 諸新

参院比例区の結果(大阪分)

  得票数 得票率(%)
今回 前回 今回 前回
日本共産党 227,409 265,986 5.4 7.1
自民党 483,176 739,292 11.48 19.74
公明党 447,923 494,147 10.63 13.2
日本維新の会 1,155,624 1,451,516 27.43 38.76
立憲民主党 242,847 248,548 5.76 6.64
国民民主党 380,424 143,680 9.03 3.84
社会民主党 49,821 43,274 1.18 1.16
れいわ新選組 247,713 129,001 5.88 3.45
参政党 527,515 116,189 12.52 3.1
日本保守党 232,985 5.53
チームみらい 88,064 2.09
その他・諸派 129,428 87,033 3.07 2.51

(大阪民主新報、2025年7月27日号より)

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