おおさかナウ

2020年02月02日

希望ある政治、未来社会の展望大いに
どんな日本つくるか 党綱領は〝羅針盤〟
大阪市浪速区 辰巳氏が第28回党大会報告

 大阪市浪速区で1月24日、「市民と日本共産党のつどい」が開かれ、同党の辰巳孝太郎前参院議員が綱領一部改定と共に野党連合政権の展望、強く大きな党づくりなど、第28回党大会の歴史的成功の意義を報告。安倍政権に代わる新しい希望の政治、ロマンにあふれる未来社会への壮大な展望を語りました。

「市民と共産党のつどい」開く

第28回党大会の核心について語る辰巳孝太郎前参議院議員=1月24日、大阪市浪速区内

第28回党大会の核心について語る辰巳孝太郎前参議院議員=1月24日、大阪市浪速区内

 「党綱領は日本共産党がどういう日本の社会をつくるのか、その方向を示した羅針盤となるものです。21世紀の世界の進歩と構造変化を踏まえ、ふさわしい内容に改定しました」
 辰巳氏は中国を巡る綱領上の規定見直しについて、人権侵害や核兵器廃絶に背を向ける行動など、深刻なゆがみと逆行が進んだ現実を指摘。「社会主義を目指す新しい探求が開始」された国との規定を削除した理由を説明しました。また、「ジェンダー平等社会をつくる」「性的指向と性自認を理由とする差別をなくす」と明記した意義を紹介し、「ジェンダー平等を求める国際的潮流の発展は21世紀の希望ある動きです。私たち自身が学びながら、自己改革する努力を重ねてジェンダー平等を実践していきたい」と述べました。
 辰巳氏は「資本主義体制の存続そのものが問われる時代となっている」と述べ、貧富の格差拡大や環境破壊など矛盾が広がる資本主義の実態を指摘。米国の若者の中に社会主義を目指す運動が広がっていることや、地球温暖化問題に取り組む10代環境活動家らの訴えを紹介し、「21世紀に生きた力を発揮している『世界の構造変化』の中で、新しい綱領は、核兵器廃絶やジェンダー平等社会に貢献する確固たる視野を開きました。さらに、『発達した資本主義国での社会変革は社会主義・共産主義への大道』という命題を堂々と打ち出せるようになりました。世界の資本主義が深い矛盾に陥るもとで、それを乗り越える未来社会が語れるのが、日本共産党です」と訴えました。
 辰巳氏は、党大会における野党代表・ゲストのあいさつに象徴的に示された「市民と野党の共闘の発展」を実感を交えて紹介。1月23日の志位委員長の代表質問を皮切りに、本格的論戦が始まった通常国会の論戦を取り上げて、安倍政権打倒へ全力を挙げるとし、解散・総選挙勝利と共に、党創立100年を迎える2022年の参院選で、大阪の議席回復へ頑張る決意を表明。日本共産党への入党を呼び掛けました。

ジェンダー平等明記を歓迎
参加者からも意見相次ぐ

 参加者から、党綱領に「ジェンダー平等」が明記されたことを歓迎する意見も、次々に寄せられました。
 安倍政権による消費税10%増税の強行から4カ月近くたち、厳しさを増す暮らしの実態も紹介され、「値引きされたスーパーの弁当を2日間かけて食べています」と語った参加者も。
 「年金が下がり続けて生活が苦しい。私たちの税金を使った『桜を見る会』問題は、絶対に許せない」との意見も出されました。
 維新政治が打ち出した公立小学校の統廃合方針で怒りの声が噴出。「伝統ある小学校が廃校となり、跡地は大型家電店になり、住民は心を痛めている」「学校は地域コミュニティーの拠点であり、災害時の拠点。街壊しの維新政治を変えたい」などと語り合いました。

(大阪民主新報、2020年2月2日号より)

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