おおさかナウ

2019年09月15日

市民の力で新しい東大阪を
東大阪市長・市議選9月22日告示 市民集会に1300人

 「市民の願いを最優先する東大阪市政をみんなの力でつくりあげよう」。東大阪市長選(9月22日告示、29日投票)で、日本共産党も加わる「明るい東大阪をつくる会」は6日夜、元東大阪市議・副議長の浜正幸氏=無所属、新=の勝利で「希望のまち東大阪」をつくろうと、日本共産党の小池晃書記局長・参院議員を迎えて大演説会「市民大集合」を開きました。市長選と同日実施の東大阪市議選(定数38)で浜市政を支える日本共産党の候補6氏も勢ぞろいし、会場の東大阪市文化創造館大ホールは約1300人の熱気に包まれました。

希望のまち東大阪へと1300人の熱気に包まれた大演説会=6日、東大阪市内

希望のまち東大阪へと1300人の熱気に包まれた大演説会=6日、東大阪市内

小池書記局長が訴え

 東大阪市長選の告示まで1週間余。浜氏と現職候補との事実上の一騎打ちとみられる市長選は、すでに激戦の様相です。
 市長選は、大型プロジェクト優先で市民サービス切り捨ての市政を続けるのか、それとも暮らしと福祉、教育や医療など市民生活最優先へ市政の大転換を図るのか――の2つの流れの対決点が鮮明になっています。
 3期12年続いた現市政は、借金に当たる市債残高を2千億円に膨れさせ、今後もモノレール南伸(70億円)や上下水道庁舎新設など、計100億円規模の大型プロジェクトを推進しています。
 これに対し「住み続けたい魅力いっぱいの東大阪へ」と掲げる浜氏は、▽モノレール市負担の見直し▽公立学校の老朽・危険箇所改善▽公立保育所つぶしストップ▽子ども医療費助成を18歳まで拡充、給食費無償化▽コミュニィティーバスなど外出支援▽防災対策強化、ハザードマップ見直し▽中小企業・商店街応援▽自然と歴史資源を生かす文化都市――など市政転換のビジョンを掲げて支持を呼び掛けています。

願いに応える市政に

市長選勝利へ決意を語る浜氏=6日、東大阪市内

市長選勝利へ決意を語る浜氏=6日、東大阪市内

 「今こそ暮らし最優先の市政に変えなければならないと、思いを新たにしています」。市民大集合でそう決意を述べた浜さんは、「学校ボロボロなんとかして」「保育所なくさないで」「バスがなくなると通院や買い物ができない」など、市民の中に切実な要求があふれていると指摘。ハコモノや建設事業に偏った税金の使い方を見直し、市民サービスを次々切り捨てる市政を転換したいと語りました。
 市民の声を聞かない現市政の行政運営を批判した浜さんは、「利用者の声を聞かず保育所つぶしを強引に進めた結果、4月の待機児童は府内自治体でワースト1。保育所待機児童は400人を超えた」と強調。保育所廃止をストップし、希望するすべての子どもの入所を実現する、教育予算の大幅増、学校給食無償化や医療費助成を18歳まで拡充するなどの公約を示し、「東大阪を子育てしやすいまちに、子どもが増えるまちにしたい」と語りました。
 「高齢者が安心して暮らせるまちに」「若者が住み働く街へ新婚世帯家賃補助の実現を」「図書館分館増、歴史や文化を大切にする市政をつくりたい」「集中豪雨、地震、台風など防災体制を強化したい」と語った浜さんは、市職員として25年勤務し、市政刷新へ市議16年奮闘した経験に触れ、「子育て運動や労働運動、市民運動の経験を生かし、皆さんと力を合わせ、全力で頑張りたい」と市長選勝利への決意を述べました。
 市民大集合では、日本共産党の、しおた清人、上原けんさく、しま倉久美子、かみの淳一、長岡よしかず、あさの耕世の6市議候補がステージで紹介され、しおた候補が決意表明。「市民みんなの声が届くような自治体本来の姿を取り戻そう。浜さんと一緒に希望の持てる市政をつくっていきましょう」と力を込めました。
 浜候補の支持を決定した新社会党の松平要市議が連帯あいさつ。医師の橘田亜由美さん、元東大阪市長の長尾淳三さんが激励のあいさつをしました。

体張って暮らし守る市長を
東大阪医療・福祉の会 橘田亜由美さん

橘田亜由美さん

橘田亜由美さん

 医療・福祉の現場では、高齢者の配食サービス補助金が廃止され、サービスを継続せずに、コンビニ弁当やカップラーメンで済ます高齢者もいます。
 障害のある人を支えるグループホームや、ショートステイの補助金も削減され、東大阪市の優れた制度として役立ってきた国民健康保険の窓口一部負担金免除の制度も、縮小されました。
 お年寄りにとってささやかな楽しみの食事や障害者福祉、貧困家庭の医療費減免を削る一方、ラグビー場など大型事業に湯水のように税金をつぎ込む市政を変えましょう。
 消費税増税、カジノや万博誘致など安倍政権と維新の悪政に対し、防波堤の役割を果たし体を張って東大阪市民の暮らしを守る市長さんを、私たちの手で実現しましょう。

市民の力で大変動起こそう
元東大阪市長 長尾淳三さん

長尾淳三さん

長尾淳三さん

 浜さんは気さくな人柄で、誰の意見にもしっかりと耳を傾けられる人です。
 かつて独裁的な市政の下、市職員として勇気を持って公然と市民のために国保料引き下げの運動を始めたのが、浜さんです。
 「市民が主人公」の市政とは、市民の思いや願いが市長の言葉を通して町中に広がるような政治ではないでしょうか。
 しかし今の市政はそうなっていません。住民の心さえ分からずに、市民生活に大変なしわ寄せを押し付けています。
 50万市民にとって市政転換を実現することは、考え方や立場の違いを越え、みんなの共通の課題です。東大阪ではこれまでにも予想を裏切るような大変動を、2度も3度も起こしてきました。市民の力で希望の持てる民主市政を実現しましょう。

(大阪民主新報、2019年9月15日号より)

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