おおさかナウ

2019年08月25日

「大阪が変われば日本が変わる」のスローガンを高く掲げ、
新しい大阪の党づくりの中で新事務所建設を

 日本共産党大阪府委員会の新ビル建設運動の意義について、党府書記長で、新事務所建設委員会事務局長の駒井正男さんの呼び掛けを紹介します。

日本共産党大阪府委員会書記長・新事務所建設委員会事務局長 駒井正男

 いよいよ新しい府委員会事務所建設の大運動をスタートするにあたって、大阪民主新報読者のみなさんに心からご協力のお願いをいたします。

いまなぜ新事務所建設か   

駒井正男氏

駒井正男氏

 日本共産党大阪府委員会は、党創立100周年記念事業として、2022年完成予定で大阪府委員会事務所を全面建て替えすることを決定しています。
 現事務所は築54年、老朽化による深刻な雨漏り、大地震で倒壊する危険、バリアフリーとはほど遠い建物で、建築上からも建て替えを先延ばしはできません。
 そして、事務所建設にあたっての資金は、ひろく党員と支持者のみなさんに募金の協力をお願いすることになります。とくに、長年党を支えてこられた世代のみなさんの大きな力を集めて、やり遂げるためには、今しかありません。東京や京都をはじめ、全国的にも大都市の都道府県事務所の建て替えは完了しています。
 さらに、21世紀の早い時期の民主連合政府、当面する野党連合政権の実現をめざして、21世紀の奥深くまでの大阪の革命運動のセンターを築き上げることは、党創立100周年記念事業にふさわしいものであり、なんとしても成功させたいと決意しています。

事務所建設は党をつくりかえた歴史だった

 現在の事務所の建設(1965年)は、1960年代に党員で3・7倍加、「しんぶん赤旗」読者を6・5倍加させるという大阪の党の飛躍的前進のなかで行われました。
 しかし当初、拡大運動はすすみませんでした。綱領草案に反対し、党勢倍加運動にも取り組まなかった第8回党大会前の府委員長ら指導部の弱点が、党建設の課題を軽視する傾向として根強く残っていたためです。
 この弱点を深くえぐって、党員の思想・理論・政治水準を高める学習教育活動や、一人ひとりの積極的な努力を重視する党活動を確立。旧ソ連と中国共産党からの覇権主義的干渉との生死をかけたたたかいを通じて、不断に系統的に追求すべき最重要課題として、党建設が位置づけられました。選挙に匹敵する努力を払うことを決め、文字通り、府党組織全体が生まれ変わるような実践的努力を通じて、大阪の党の政治的思想的団結を強め、党風を改善しました。
 こうして、70年代を迎えた府党組織は、「大阪が変われば日本が変わる」のスローガンのもと、71年に黒田革新府政を誕生させ、72年総選挙で6人全員の当選、73年参院補選で自民党を落としてくつぬぎタケ子さん勝利を切り開きました。これらの綱領路線と規約にもとづく先輩たちの実践の歴史を支えたのが、府委員会事務所でした。

量質ともに新しい大阪の党づくりと一体に  

 私たちも新事務所建設運動を通じて、安倍政権と維新政治という「二重の逆流」を打ち破るたたかい、すべての党員と心通い合う強く大きな党をつくりあげる決意です。
 今度の参院選で選挙区の議席を守り抜いた東京や京都との一番の違いは、維新という「逆流」の存在でした。政党間の力関係を示す比例選挙で、京都は自民に次ぐ第2党、東京もほぼ第2党、しかし大阪は第4党でした。京都の党員は有権者比で大阪の2倍以上、東京の党も、中央決定読了でも党費納入率でも大阪よりはるかに高い。「逆流」を打ち破る質量両面での党の自力づくりが不可欠であり、参院選挙後の今こそ、大阪の新しい党づくりが求められています。
 2022年めざす新事務所建設運動のなかで、何よりも一人ひとりの党員が綱領的確信をつかめる党、規約にもとづく党活動によって、一人ひとりの党員の得手が生かされ、党員として成長できる党づくりの運動を築きたいと思います。今も全国一の要求団体の運動がある大阪の強みを生かして、全国一の後援会員との結びつきを強く深い絆にしていく活動のなかで、やりとげる決意です。

募金3億円めざし、スタートダッシュ    

 新事務所建設募金の目標は3億円です。これを3年間で達成するために、まず来年1月までに1億円を集めるスタートダッシュをきりたいと考えています。
 新事務所建設のカラービラやポスターなども作成しました。
 いま再び「大阪が変われば日本が変わる」のスローガンを高くかかげ、新しい大阪の党づくりのなかで新事務所建設運動を成功させるために、みなさんのご協力を心からお願いします。(こまい・まさお)

(大阪民主新報、2019年8月25日号より)

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