おおさかナウ

2019年03月03日

今こそ要・懸け橋の役割を
大阪革新懇 2019年度総会開く

 進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)は2月23日、大阪市北区内で2019年度総会を開き、賛同団体と地域革新懇の代表ら65人が参加しました。統一地方選と参院選が連続することし、安倍政権に終止符を打ち、維新政治の転換を目指して、革新懇運動の役割を発揮することなどを盛り込んだ活動方針を確認。新年度の代表世話人などを選出しました。

各地域と分野で大きな役割発揮

    大阪革新懇が開いた2019年度総会=2月23日、大阪市北区内

大阪革新懇が開いた2019年度総会=2月23日、大阪市北区内

 報告した代表世話人の長谷川道弘さん(憲法を行政に生かす大阪の会)は、2018年は安倍政権の退陣を求めて「市民と野党の共闘」が大きく発展し、革新懇も各地域・分野で活動を進めたと指摘。玉城デニー氏が圧勝した沖縄県知事選の支援、朝鮮半島での平和への激動と結んだ学習や行動、安倍9条改憲に反対する3千万署名の取り組みなどで大きな役割を果たしたと述べました。

 「市民と野党の共闘」を発展させる上で、「3つの共同目標」(注)を掲げて統一戦線運動を推進する革新懇が、今こそ「かなめ」「懸け橋」の役割を果たすことが重要だと強調。3千万署名の推進はじめ、各分野での要求運動を広げつつ、地域・職場・分野別の革新懇運動を今こそ強化・再開しようと呼び掛けました。

 特別発言では、日本共産党の柳利昭府委員長が国政と大阪の地方政治をめぐる情勢のたたかいや、連続選挙での課題について報告。寝屋川革新懇世話人代表の加藤昌孝氏は、4月の同市長選や衆院12区補選の問題について、大阪平和委員会の上羽治雄事務局長は、「軍学共同」を許さない市民と科学者の取り組みについて、それぞれ発言しました。

参加者の討論で取り組みを交流

 討論では、「3千万の声を届ける交野の会を結成し、署名などに取り組んできた。全小選挙区ごとに改憲推進本部を立ち上げるなど自民党の執念に負けず、草の根のたたかいで勝利したい。活動再開から10年、組織強化にも力を入れる」(交野革新懇)、「班の行動で、カジノ誘致に反対する署名を1万4千筆集めている。維新支持者からもカジノに反対する声が寄せられている。『カジノあかん』で大阪の共同を広げたい」(新婦人府本部)、「映画上映会や知事選、県民投票での現地支援など沖縄連帯の取り組みを進め、『原発ゼロ』を求める関電前行動は毎週金曜日に行い、336回続けている。河南各地の運動交流が力になっている」(河南地域革新懇ネットワーク)などの発言がありました。 

 総会では、27人の代表世話人を含む118人の世話人と、新事務局長に大原真氏(元大阪自治労連委員長)を選出。立憲民主党府連の辻元清美代表(衆院議員)、自由党府連の渡辺義彦代表(元衆院議員)がメッセージを寄せました。

3つの共同目標
①日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本を目指します
②日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本を目指します
③日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本を目指します

安倍政権・維新政治の破綻露わ
柳日本共産党府委員長が特別発言

候補一本化など進む野党共闘

 日本共産党の柳利昭府委員長は、国政では消費税増税、9条改憲、沖縄の米軍新基地建設などあらゆる面で安倍政権の破綻があらわになる一方、市民と野党の共闘が前進し、野党党首が参院選1人区での候補者一本化で合意し、具体化が進んでいると指摘。大阪でもこの1年間に3千万署名の推進、改憲阻止・カジノ反対はじめ政策の一致点を広げて、市民と野党の共同行動が日常的に積み重ねられているとし、「この変化をさらに発展させ、野党共闘の姿を府民の見える形で大きく示していきたい」と述べました。

維新の打破は「歴史的使命」

    報告する柳氏

報告する柳氏

 柳氏は「安倍政権の最大の補完勢力である維新政治を打ち破ることは、大阪の歴史的使命」と強調しました。「都」構想の住民投票をめぐる維新・公明の「密約暴露」劇など、府民・市民不在の党利党略の動きを厳しく批判。「都」構想そのものが、ごり押しや裏取引でしか進められない代物であり、維新政治の行き詰まりがあらわになっていると語りました。

 事態の打開には、行き詰まりの大本にある「都」構想そのものを断念させるしかないと柳氏。維新が「出直しダブル選」に打って出るなら、「都」構想阻止、「カジノより暮らし、防災を」との大義を掲げて、保守の人々を含む府民共同の力で、維新政治に終止符を打つために力を尽くすと表明しました。

 統一地方選では「都」構想に固執する維新を少数に追い込むためには日本共産党の躍進が決定的だとし、「安倍政治・維新政治と正面対決し、住民の願い実現、野党共闘の前進に誠実に努力してきた党として必ず勝利したい」と語りました。

比例区躍進とたつみ再選を

 さらに参院選では1人区で野党共闘を実現して勝利の流れをつくることも力に、複数区と比例代表で野党が競い合って躍進・勝利を目指し、大阪選挙区ではたつみコータロー議員の再選を必ず勝ち取る決意を表明。「連続選挙を通して安倍政治にも維新政治にも終止符を打ち、大阪での市民と野党の共闘をさらに発展させ、衆院選での勝利を切り開く。その中で革新懇が共同を広げ、支える『かなめ』と『架け橋』の役割を発揮していくため、日本共産党として全力を尽くす」と述べました。

(大阪民主新報、2019年3月3日号より)

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