おおさかナウ

2019年02月24日

データで見る維新の10年
⑥救急医療の削減・病院閉鎖

 消防庁の「救急救助の現況」によると、大阪で、2017年1年間に救急車で病院に搬送された人は、50万3457人。2008年は41万5074人で、年々増加傾向です。心肺停止状態で搬送された人は2008年の6867人、2017年は8175人と約20%増えています。

 救急隊が現場で病院に4回以上受け入れ照会をした(3回以上断られた)割合は、2016年の消防庁「救急搬送における医療機関の受入れ状況等実態調査」によると大阪では4・5%で、全国4番目の高さ。受け入れ先の病院が決まらず現場で30分以上救急車が動けなかったケースは、大阪で5・2%。全国で11番目です。

 いっそうの充実が求められる救急医療ですが、橋下徹府知事誕生以後、維新政治は、救命救急センターへの府補助金をバッサリ削減、府立急性期総合医療センターと大阪市立住吉市民病院の公立病院が「2キロ圏内」にあるのはばかげているとして、住吉市民病院を閉院に追い込みました。

 119番通報から現場に到着、病院搬送までの時間は、2008年から2017年までに大阪で29・3分から34・9分と5・6分増。全国平均は35・0分から39・3分へと4・3分増で、大阪での搬送時間が全国を上回って延びています。

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(大阪民主新報、2019年2月24日号より)

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